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ボクシング現役最強王者は長者番付でも断トツ
スポーツライター 杉浦大介

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2013/5/10 7:00
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ボクシング界で「現役最強王者」の称号をほしいままにしてきたフロイド・メイウェザー(36)が約1年ぶりにリングに戻ってきた。米ラスベガスで4日行われた世界ボクシング評議会(WBC)世界ウエルター級王座統一戦で、これまで4階級制覇してきた実力者、ロバート・ゲレーロに大差で判定勝ちした。デビュー以来44戦全勝(26KO)を飾るとともに、この試合で3200万ドルを上回る巨額の報酬を手にした。王者の時代はいつまで続くのか。

互角の展開は2ラウンドまで

この対戦がほぼ互角の展開をみせたのは2ラウンドまでだった。3ラウンドには相手の動きを見切ったメイウェザーが主導権を握った。8ラウンドには相手の左まぶたを切り裂き、リング中央で右フックを打ち込み、タフネスで知られたゲレーロに大きなダメージを与えた。

結局、両者は12ラウンドを戦い抜き、3人のジャッジがいずれも117-111と採点するメイウェザーの圧勝だった。ダウンこそなかったものの、パンチの数を計測したデータによると、ゲレーロが19%(581発のうち的中は113発)しか当てられなかったのに対し、メイウェザーは41%(476発のうち195発を的中)をヒットさせた。

ワンサイドの内容で、王者のスピードと技術が際立った。「若くて体力のあるゲレーロが押してきたが、調整は十分だった」と語ったメイウェザーは世界タイトル戦での無敗記録も21戦(10KO)に更新した。

史上初、無敗のまま5階級制覇

1996年のアトランタ五輪で銅メダルを獲得した後にプロ入りしたメイウェザーは、たぐいまれなスピードと鍛え抜いた技術を武器に、スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級を次々と制覇。2007年5月には「ゴールデンボーイ」と呼ばれたオスカー・デラホーヤとの世紀の一戦を2-1の判定で制し、名実ともにスターになった。

このデラホーヤ戦の勝利で史上4人目の5階級制覇を達成。同時に、史上初めて無敗のまま5階級を制した王者にもなっている。

だが試合前、今回のゲレーロ戦は苦しい試合になると予想する関係者は少なくなかった。昨年5月に行われたミゲール・コット戦では判定勝ちしたものの、堅いディフェンスが売り物だったメイウェザーが過去にないほどパンチを浴びて苦戦したからだ。すでに全盛期を過ぎたのではないかという見方も出ていた。

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