2018年11月14日(水)

アップル苦しめるクアルコム「格安スマホレシピ」

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2013/5/2 7:00
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(2013年4月25日 Forbes.com)

4月24日水曜日の市場取引終了後、半導体大手の米クアルコムが決算を発表した。クアルコムの実績の裏には、アップルやブラックベリー、ノキアにとって悪材料が隠れている。

クアルコムはCDMA(符号分割多元接続)に関連した知的所有権を持つ。この技術は今日使われる多くのワイヤレスネットワークに活用されている。クアルコムはまた、携帯機器向けのチップセットも供給する。CDMA技術をライセンス、あるいはワイヤレス機器やネットワーク基盤の心臓部を幅広く供給しているため、同社の決算にはスマートフォン(スマホ)メーカーの今後を占う様々な材料が含まれる。

売上高は61億2000万米ドルで、前年同期比で23.95%増加した。技術ライセンス収入だけでも前年同期比19%増の21億6000万ドル。1株当たり利益は1.06ドルで、市場予想の1.05ドルを上回った。クアルコムの業績予想も悪くはなかった。第3四半期には、同社は1株当たり利益を0.97~1.05ドルと予想(市場予想は1.04ドル)。売上高は58億~63億ドル(同58億8000万ドル)としている。

■スマホ参入企業40社以上がクアルコム技術を使う

クアルコムは携帯端末分野での優良株だ。ただしこの原稿を書いている時点で、株価は3.79ドル低下している。株価下落の背景にある本当の理由は、スマホの価格が予想をはるかに上回る速度で下落していることにある。特に懸念材料となっているのは、スマホ市場への新規参入企業の多さだ。クアルコムの発表のなかでいくぶん衝撃的だったのは、同社の顧客企業のなかには開発スタートから市場投入まで、最短60日で完了できるところもあるとの内容だ。こうした顧客はクアルコム・リファレンス・デザイン(QRD)という仕組みを利用している。

2013年1月時点で、40社以上のメーカーがQRDを利用した170種類のスマホを売り出している。私が受け取った大量の電子メールを見て皮肉に感じるのは、投資家は米国や欧州での自分の経験に基づいて判断する傾向があり、スマホメーカーが40社以上あると気づいていないことだ。市場投入までの期間が60日というスピードは、従来の9カ月から1年という期間と比べると対照的だ。

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