2019年6月17日(月)

「黒田円安」に乗ったFX これから投資するには

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2013/5/4 7:00
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FXは元手(証拠金)を預け、その最高25倍相当の外貨を売買できる金融商品。1998年に登場し、2005年以降普及に弾みがついた。05~07年の円安期に利益を得る人が増えた影響が大きい。外貨の売りもできるが、買いを手掛ける投資家が多く、円安になるともうかる人が増える。

普通の主婦も目立ち、海外でFX投資家はミセス・ワタナベの通称で知られる。主婦(ミセス)と日本人の一般的な名字「ワタナベ」を組み合わせた言葉だ。ただ、ミセス・ワタナベは4日の緩和で突然もうかるようになったわけではない。昨年11月以降の円安で収益率は改善してきていた。

海外経済の回復や、大胆な金融緩和を掲げる安倍晋三政権の発足で、昨年10月には70円台だった円相場が今年3月には90円台に下落した。ある業者では、昨年10月~今年3月の投資家の損益(金利差収入を含めた実現損益と評価損益の合計)が87億円のプラス。08年秋のリーマン・ショック後の円高で、同年10月~09年3月期には229億円のマイナスだったから、大幅な改善だ。利益がこんなに膨らんだのはリーマン・ショック後では初という。

■少ない元手で取引

FXのメリットは、少ない元手で多額の外貨を売買できること。倍率を上げれば上げるほど利益は膨らむ。1ドル=100円の時に元手10万円でドルを買った後、相場がドル高・円安方向に向かい105円になったとする。倍率1倍なら買えるドルは1000ドル(10万円を1ドル=100円でドル換算した額)。105円になった時の価値は10万5000円だから利益は5000円だ。倍率10倍なら買えるドルも1万ドルに膨らむ。105円の時にその価値は105万円になり、利益も10倍の5万円だ。

注意点は倍率を上げると損失も大きくなること。前記の例で、相場がドル安・円高方向に向かい95円になれば、倍率1倍なら5000円の損、10倍なら5万円の損だ(図B参照)。

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