2019年2月19日(火)

なでしこに発奮、五輪へ アイスホッケー・久保英恵(上)

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2013/4/27 7:00
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13歳で日本代表にデビューした。アイスホッケー界に突然変異のように現れた天才少女は、高校1年生になると、誰もが認める日本のエースになっていた。しかし、久保英恵(くぼ・はなえ、30、西武プリンセスラビッツ)にとって五輪は遠いものだった。

チーム最年長選手として臨んだ2月のソチ五輪予選は自身3度目の挑戦。出場切符を勝ち取ったいま、「本当にやっとですね。長かった」としみじみ語る。

澤穂希と重なる存在感

その存在感は女子サッカーの澤穂希とどこか重なる。精度の高いパス、巧みなシュート、試合の流れを読むセンス。所属の西武監督の八反田孝行が言う。

「氷上の指揮者ですね。強いシュートを打つだけの選手ならほかにもいる。強弱のパスやシュートを使い分ける判断力がずば抜けている」

世界選手権では通算21得点22アシスト(36試合)。残した数字も圧倒的だ。ポジションはセンターフォワード(FW)。FW3人、DF2人で戦うこの競技のこの位置は、サッカーならトップ下兼ボランチといったところ。

役割も実績も女子サッカーの第一人者と似ているが、澤とは決定的に違うことがある。久保は五輪に出ていない。

ソルトレークシティー五輪もトリノ五輪も予選で敗れた。バンクーバー五輪予選のころは代表から外れ、チームもまた五輪出場を逃した。

夢あきらめず現役復帰

バンクーバー五輪後の2010年春、一度現役を退いた。「私の夢は五輪に出ることだったけれど、さらに4年というのは……。ケガもあって、あの時は辞めたくてしょうがなかった」

復帰を決意するきっかけは、11年夏のサッカー女子ワールドカップ(W杯)でのなでしこジャパンの初優勝だった。

「決勝で得点したのが澤さんというのが私にとって大きかった。自分と重ねて見た部分もあったし。エースはこういう場面で決めるんだ、夢はあきらめなければかなうんだ、と思った」

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