2019年8月22日(木)

個人マネー、投信へ 分かりやすい日本株運用に人気

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2013/4/13 7:00
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 個人マネーが投資信託に向かっている。久しぶりの株高で初心者も関心を持ち始め、分かりやすい日本株投信が人気を呼ぶ例もある。運用コストが安い上場投信(ETF)の残高が増えるなど、売れ筋に変化が出てきた。

両国国技館(東京・墨田)で3月20日、約4600人を集めたイベントがあった。ネット証券4社が共同で開催した個人向け投信セミナーだ。開始前から行列ができた。参加した男性(31)は「これまで投資をしたことはない。株価が上がっているので興味が出てきた」と話す。

夫婦で来た男性(28)は「年金はあてにできないので、毎月の積み立てで投信を買っている。新しく買う投信を探しにきた」と話していた。投信は従来、すでに資産を持つシニア層が主な買い手だった。しかし、最近の株高もあって、若い世代でも投信の購入を考える人が増えている。

■残高増え販売停止

投資家の裾野が広がっていることで、投信の売れ筋にも小さな変化が出てきている。JPモルガン・アセット・マネジメントは10日から、日本株投信「JPMザ・ジャパン」の販売を停止する。実は3月上旬にも、残高が上限に達し販売を一時止めた経緯がある。約款を変えて残高の上限を倍の2000億円にし、4月1日から販売を再開したばかりだった。売れ行きが好調で再び販売を止める事態になった。

DIAMアセットマネジメントも、日本株投信「新興市場日本株ファンド」の販売を3月上旬から停止している。残高が急増し安定した運用が難しくなったからだ。

投信業界ではここ数年、外貨建て運用や金融派生商品(デリバティブ)の利用など、仕組みが複雑な新商品が売れ筋となる傾向が続いてきた。投信の4割は海外債券で運用するタイプで、日本株ファンドの比率は10%にとどまる。

「JPMザ・ジャパン」のように設定から10年以上たつ古参の日本株ファンドが人気を呼ぶのは異例だ。同ファンドは成長力の高い中小型株を積極的に組み入れるなどし良好な運用成績を残してきた。投資家層が広がり、独自の運用戦略をとるファンドが支持を集める土壌ができつつある。

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