2019年1月21日(月)

コツコツ投資家 陰の勝利 買い続け株高で開花

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2013/3/9 7:00
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投資環境を大きく変えた円安・株高。しかしうまく波に乗れた個人はあまり多くない。「隠れた勝者」は、過去の相場低迷時にも怖がらないで買い続けてきた「コツコツ投資家」たちだ。

■平均コスト下落

「昨年の秋から損益は黒字に転換、今は投資額1250万円に対して250万円くらいの含み益」と話すのは東京都内の不動産鑑定士、下山俊一さん(39)。

2010年の秋以降、低コストのインデックス(指数連動)型投資信託を使い、毎月数十万円を国際分散投資している。「相場が真っ暗なときでも買い続けて平均コストが下がっているので、相場が少し回復すると大きく利益が出ます」

「コツコツ投資家」の中心は、30~40代の会社員。製薬会社勤務でブログも書いているybさん(ハンドルネーム、40)も05年以降、積み立てで分散投資を続けている。「08年のリーマン・ショック後は大幅な含み損だったが、今は400万円程度の含み益」

彼らの成功はデータでも裏付けられる。グラフAは、世界の株式や債券に幅広く分散投資するインデックス型投信、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の動き。基準価格はようやくリーマン前に戻った程度だ。

しかしリーマン・ショック直前の08年8月以降、定額でこの投信を買い続けていた場合の損益を試算すると、累計投資額に比べて現時点の資産は約25%のプラスだ。

■長期分散は王道

「対象と時期を分散して長期投資し、世界経済が拡大していく恩恵を受けるのは実は投資の王道」(外資系年金運用会社の日本代表を経て現在は投資教育家の岡本和久氏)。一方「多くの個人はいまだに、何がいつ上がるかを当てることが不可欠と考えている」(同)。

「当てにいく投資」は大きな利益が得られることもある。ただし、世界的ロングセラー「敗者のゲーム」の著者で米国の投資コンサルタント、チャールズ・エリス氏は「市場参加者の多くが膨大な情報を持つ機関投資家となった今、自分だけ当て続けるのは極めて困難」と指摘する。

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