2017年11月18日(土)

ミクシィの新規事業「ノハナ」好調、真の狙い
無料フォトブック、注文数は「想定の5倍」

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2013/3/3 7:00
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 ミクシィが2月19日に開始したスマートフォン(スマホ)向け無料フォトブック作成アプリの「nohana(ノハナ)」が好調だ。開始後10日で1万8000人の登録ユーザーを集め、約25万枚の写真アップロードがあり、約6000冊のフォトブックが注文された。フォトブックは月1冊まで送料負担のみで送付してもらえる。2冊目以降は有料の「フリーミアム」モデル。本業のSNS(交流サイト)「mixi」では会員減少が止まらず苦戦するなか、新たな収益源の育成が急務だが、同新規事業の責任者は「フォトブック市場で稼ぐ気はない」という。狙いは何か。

 「想定していた5倍のペース。初年度に3万冊の注文を見込んでいたが、今のペースだとふた桁万台に乗りそうです」――。

ノハナを開発したミクシィの大森和悦氏(左)と馬場沙織氏。会議室の1室を占拠している

ノハナを開発したミクシィの大森和悦氏(左)と馬場沙織氏。会議室の1室を占拠している

 そういって笑みを見せるのは、新規事業の社内起業制度に応募し、3人のメンバーとともにノハナを開発してきたミクシィ イノベーションセンターの大森和悦。来客者などが通される会議室フロアの狭い1室を「ガレージベンチャー」のごとく占拠し、4人で手分けをしながら注文があった数千のフォトブックのデータ検品などをしてきた(梱包・発送等は別所)。

 出だしが好調なことから、25日には執行役員の計らいでエンジニア3人が増員され、メンバーは7人に。ガレージは手狭になってきた。

■「ママには忙しくて時間がない」

毎月1冊、送料負担のみで送ってもらえるフォトブック。サイズは14×14センチで、ページ数は28ページ

毎月1冊、送料負担のみで送ってもらえるフォトブック。サイズは14×14センチで、ページ数は28ページ

 大森には3歳の息子がいる。「誤解を恐れずに言えば、自分の嫁と子どものために考えたサービス。家族のコミュニケーションや笑顔を増やすような家族向けサービスを作りたかった」。大森のそんな思いは、スマホなどで撮った写真を紙のフォトブックに仕立て、毎月1冊まで90円の送料のみで家族に届けるアプリとして結実した(iOS版のみ、アンドロイド版は近日公開)。

 「家族にとっての花のような存在に」「OHANAはハワイ語で家族」「『n』は『m』の次。mixiに続きたい」……。サービス名には、そんな思いを込めた。企画に深く関わったのが、大森が声をかけたユーザーサービス本部 メディア統括部 デザインユニットの馬場沙織。昨年12月、エンジニア2人とともに、大森の元へ合流、年末年始を返上して開発を急いだ。2歳の娘がいる馬場は、こう話す。

 「フォトブックを作ってみたいなと思っていても、ママには忙しくて時間がない。スマホからフォトブックが注文できるアプリはあるけれど、ちょっとでも難しいと諦めちゃう。できるだけ複雑さを排除し、そういう人でも簡単に気軽に利用してもらえるサービスにしたかった」

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