2019年4月19日(金)

「キラキラ女子」集結の謎、藤田晋社長が戦略語る
サイバー流、女性活用の研究(2)

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2013/2/24 15:50
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「インテリジェンスで働いていた時代に、仕事ができるし、きれいな女性が多いと、立派な会社になっていくという傾向を見つけたんです。過去の個人の経験から。男ばかりだとキャバクラとか風俗の話とかを、周りを気にせずし始める。そうすると全体のモラルが下がっていく」

過去の経験から持論を展開する藤田社長

過去の経験から持論を展開する藤田社長

「でも、優秀できれいな女性の前だと、もっと会社をよくしようよみたいな、男性がモラルの高い発言を自然発生的にし始めるんですね。べつに付き合いたいとか、そんな感情じゃなくて、純粋によく見られたいという心理だと思いますけど、モラルが上がる。だから同じ人間でも、キャバクラとか、そういうこといわなくなりますね。不正とかもしないですよ」

■「女性が多い方が、気持ちが上向きに」

男子社員の意見はどうか。東京大学大学院量子工学を経て08年、エンジニアとして新卒入社した対馬英志(30歳)は「技術的な話が通じないことがストレスになることも」と前置いたうえで、「もてたいから仕事を頑張る、楽しいから定着につながる、というのはあると思う」と話した。

当のキラキラ女子側も、プラスに捉えているようだ。「女子がキラキラしていると、場が華やぐ。男性は毎日、会社に行く気にもなるんじゃないかなと。自分自身も、女性が多いフロアの方が、華やいで、気持ちが上向きだなという気がするんで」(永山)

キラキラ女子の存在が男子社員のモチベーションにつながっているか否かは、あくまで副次的な話であり、キラキラしていることが彼女らのモチベーション向上につながっているかどうかが本稿の本質。その点において、サイバーエージェントでは明らかにうまくいっているといえる。

ただ、世間からはいろいろといわれている。そのことをどう思っているのか。藤田に聞いた。

「よく顔採用だとか男子への福利厚生だとかいわれるんですけれど、それは反論したいというか、そんなわけはない。そういうことをいう人は、彼女たちがどれだけ仕事ができるかわかっていない。でも、女性らしく輝いていて、仕事もできる人がそろっていたら嫉妬もされるというか、いろいろといわれる。それはマイナス面として把握しています。でもプラスマイナスで、プラスであればいいかなと」

■なぜキラキラ女子はサイバーエージェントを選ぶのか

「職場に男女もない。女性らしさなど必要ない」「女性が髪を振り乱して働いて何が悪い」……。そんな意見や価値観を持つ人もいるだろう。

ただ、価値観は人それぞれで、世代によっても大きく異なる。1つだけいえるのは、サイバーエージェントという組織において、女性が女性らしくあることは是であり、女性は皆、その環境を楽しんでいるということだ。少なくとも東京・渋谷を根城とし、スマホで月間133億ものページビューを稼ぐサイバーエージェントという会社はそうであり、藤田の考えは会社の原動力にもつながっている。

そして、新たな業種の新たな世代の価値観として、活躍したい多くの女子学生から支持を受けてきたのも事実。彼女らは、大手企業の内定を蹴って、あるいは1本に絞り、サイバーエージェントを選んだ。なぜキラキラ女子たちはサイバーエージェントを目指すのか。次回は6人のインタビューを通じてわかったバックグラウンドや考え方から、その理由を解き明かす。(次回は27日に掲載予定)

(電子報道部 井上理)

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