2019年8月19日(月)

「キラキラ女子」集結の謎、藤田晋社長が戦略語る
サイバー流、女性活用の研究(2)

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2013/2/24 15:50
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復帰後、石田は18時には退社し、保育園に迎えに行き、帰宅して寝かしつけた後、3~4時間、自宅で仕事をする生活スタイルを続けている。そのスタイルで、職種転換を果たし、この2月には子会社社長に就いた。

「ママとなった社員はどんどん増えているけれど、働きにくいと感じている社員は少ないのでは。出産を経てママになって育児をしていても、仕事の評価やチャンスが変わらないことが大切なこと。サイバーエージェントには復帰しても不利のない環境があるということを示していきたい」

出産や育児もちゃんとしたい、という女子社員に理解を示すことで、逆に女子社員は出産後も会社に定着し、活躍してくれるという好循環。さらには、社内恋愛や結婚への理解も藤田は示し、女子社員にはプラスに働いている。

女子中高生向けサービスを束ねるteens事業部の永山瑛子チーフプロデューサー。デスクには社内結婚した夫の写真を貼ったうちわが飾られていた

女子中高生向けサービスを束ねるteens事業部の永山瑛子チーフプロデューサー。デスクには社内結婚した夫の写真を貼ったうちわが飾られていた

■社内結婚の効用、「居心地がいい」

「別に奨励しているわけではないですが社内結婚は多い。基本、祝福するようにはしています。社内結婚が増えたのは、03~04年に、終身雇用という言葉を出して、長く働く人を推奨する方針にしたんですよ。その時くらいから、みんなわりと腰を落ち着けて仕事をし、社内で付き合ってる人は結婚をし始めたという傾向が見られた。社内で結婚してくれれば組織にとってはプラスですよね。ムードも明るくなって、男女ともに定着してくれるようにはなる」

「逆もしかりで『社内で遊ばれた』みたいなことがあると、けっこう痛手を負うというか、会社がヒドイねとなりかねない。実際にはないですが、そういうのがあれば厳しくあたろうと思っていたし、ちょっと冗談めかして、付き合ったら結婚しろといっていた時期もある。それが口コミでまわって、付き合ってる人たちの背中を押す形になったのかもしれないですね」

じつは石田も社内結婚。出会った夫は同じ広告営業の2つ上の先輩だった。石田はこう話す。「同じ部署で恋愛が発覚すると女性が異動するケースが多いと思うんですけど、私の場合は、主人が別の部門へ異動しましたね(笑)。夫は仕事を理解してくれる。すごく居心地がいい」

女子中高生向けサービスを束ねるteens事業部でチーフプロデューサーとして5つのサービス開発に携わる永山瑛子(27歳、08年入社)も社内結婚。付き合って3カ月。永山が入社3年目、夫が入社2年目で結婚した。「楽ですね。仕事の話を家でしても、互いに嫌な顔しないですし、帰宅が遅い理由もわかるし。モチベーションにもつながってると思います」

■「男性がモラルの高い発言を自然発生的にし始める」

全方位で満足する人生を送るキラキラ女子であることへの理解は、女子社員のモチベーションに大きく寄与している。半面、男性社員のモチベーションへの効用はないのか。そう藤田に聞くと、「それはあまりに短絡的で、長持ちしないですよ」と否定しつつ、「モラル向上につながるというのはある」と話した。

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