2019年7月24日(水)

「キラキラ女子」集結の謎、藤田晋社長が戦略語る
サイバー流、女性活用の研究(2)

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2013/2/24 15:50
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「活躍して上がってきた女性には、昔からプライベートもしっかりやれと。女性らしくあるべきだ、憧れられるようになれ。女性らしさを失うなと。わりとそういっていた。仕事を頑張って、プライベートを犠牲にして、本当に幸せなんですか、みたいな感じになっちゃうと、下のやつ全員がしらけるんですね。そうならないように、けっこう気を配ったというのが正直なところ」

「社会で活躍する女性というのは、なんかちょっとこわくなっていくんですよね。僕が社会に出た97年はもう男女の差別はないし、僕らもそういう気持ちはなかったんですけど、でもやっぱり放っておくとこわくなっていく。そうすると、下の活力を引き出そうとしても、『仕事を頑張るとああなるんだ』と思われちゃう。それじゃあ意味がない」

「(会社が成長するにつれ)心が折れそうな女の子が出てくると、泣かしてでもついてこれるやつをとらなきゃという方向性になりがち。それも、たまに止めていました。そういう会社もあるけど、泣かしても起き上がる女性をずらっとそろえたら、ロールモデルがそうなっちゃう。こわくなっちゃう」

第一コミュニティ事業部の山崎ひとみ事業部長。「アメーバピグ」をはじめ、10以上のサービスを立ち上げた「女子プロデューサー」の筆頭格

第一コミュニティ事業部の山崎ひとみ事業部長。「アメーバピグ」をはじめ、10以上のサービスを立ち上げた「女子プロデューサー」の筆頭格

■「みんな『月9』のドラマみたいになりたいって思ってる」

あえて藤田に「仕事や職場に女性らしさは関係ないという意見もある」とぶつけると、こういった。「それは若い人の気持ちをわかってない。やっぱりキラキラ働きたいですよね。みんな『月9』のドラマを見ているわけだし。あんなふうになりたいって漠然と思ってますよ」

有名女優がテレビドラマで演じる、キラキラと輝きながら活躍するキャリアウーマン。「かっこいい」「憧れる」。そんな思いが仕事への活力につながるという藤田の持論。「アメーバピグ」をはじめ、10以上のサービスを立ち上げた女子プロデューサーの筆頭格、山崎ひとみ(28歳、07年入社)は、藤田から「女性らしくあれ」といわれた一人だ。

「女性として憧れの対象にならないと、下の女性もついてこない。けっこう女性ってロールモデルを求めがちというか、対象があると上りやすいんですね。わりと普通の感覚をもった普通の女子大生だった私でも、全方位型で仕事をしっかりと頑張り、私生活も充実させ、憧れられるようになれば、下も親近感がわくと思うし、それで『ああなりたい』と思ってもらえれば、より会社の競争力も上がっていくと思う。そこは私の一つの役割なのかなと思っています」

本人には、藤田の意図する「ロールモデル」の自任がすでにあるようだ。こうしたロールモデルが下の女性をリードし、自然と雰囲気が形成されていく。藤田は続ける。

■「話してみると、みんないい人すぎて困るくらい」

「マジョリティーがキラキラしていると、そうじゃなかった周りの女子もキラキラし始めてくるんですよね。自浄作用みたいに働いて、周りまでなんとなくそう見えてくるというのはある。中にいることでポジティブに影響し合って、なんとなく全体がそうなっていく」

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