2017年12月18日(月)

「キラキラ女子」集結の謎、藤田晋社長が戦略語る
サイバー流、女性活用の研究(2)

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2013/2/24 15:50
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 スマートフォン(スマホ)向けメディア「Ameba(アメーバ)」へ経営資源をつぎ込むサイバーエージェント。その中核を「キラキラ女子」が支えていた。なぜこんなにも公私ともに輝いている女子社員がそろっているのか。それはネット業界の「謎」でもある。戦略的なのか。狙いは何なのか。今回、藤田晋社長が初めて詳細を語った。(文中敬称略)

 全社で推進する「スマホシフト」の中核となり、業務で男子社員を凌駕(りょうが)しているサイバーエージェントの若手女子社員(連載初回、記事下の関連記事を参照)。仕事にかまけるのではなく、おしゃれなど女性らしさも大切にし、恋愛や結婚、出産など私生活を犠牲にすることもない。全方位でキラキラと輝いていたい「キラキラ女子」が、サイバーエージェントに集結している。

 ネット上ではいつしか、サイバーエージェントの女子社員のブログ写真や、大学のサークルの飲み会のような楽しそうな内定式の写真などが出回り、「顔採用」「ちゃらい」「リア充(リアルが充実している)すぎる」などと指弾されるようになった。

 もちろん、当の会社や社長は、こんな風評に取り合わない。ただ、そういわれてしまうほど、サイバーエージェントの女性が「目立つ」ことは事実だ。

サイバーエージェントの藤田晋社長

サイバーエージェントの藤田晋社長

 社長の藤田晋(39)に、食い下がった。「何か戦略がなければ、こんなに女性が目立たない」。すると藤田は「今まで何回も取材を受けたけれど、こんなことを話すのは初めてですよ……」といいながら、口を開いていった。

■「正直、意図していた部分もある」

 「採用に容姿は関係ない。それは断言します。ただ、(創業した)最初の最初は、わりと女性らしさがあって、かつ仕事を頑張りそうな人を採用しようと気遣っていた。正直、意図していた部分もあるにはある。根底には、創業前から、活躍する女性のベンチマーク的な存在がなかなか増えない、ロールモデル(お手本となる成功モデル)が社会になかなか増えない、という問題意識がありました」

 「昔、(大学卒業後に働いた会社インテリジェンスの)営業の現場で、偉くなることを女の子が嫌がってるなと肌で感じていた。先輩の女子がプライベートを犠牲にして仕事を頑張って、偉くなるにつれて疲弊していく。それは憧れの対象にはならない。ロールモデルにはなり得ない。そうなっちゃいけないと強く感じていた」

 「ロールモデルはすてきでなければいけない。だから、98年に起業した時、そういう(すてきな)人がマジョリティーである組織を作ろうと意識して採用していたというのはあります。でも最初の最初ですよ。僕はすぐに採用の現場から外れて最終面接だけになりましたし、採用の要素に女性らしさを残したわけでもない。ただ、創業当時の意識が何となく方向性をつけたというか、延長線上に今の雰囲気があるのかなとは思ってますけどね」

■「女性らしくあれ」「女性らしさを失うな」

 藤田が「女性らしさ」を気遣ったのは、創業当時の採用だけではない。社内の女性に、時折「女性らしくあれ」「女性らしさを失うな」といっていたというのだ。

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