2018年12月10日(月)

パターの最適なロフト角見つけるには
クラブデザイナー 喜多和生

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2013/2/19 7:00
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マスターズの創設者、ボビー・ジョーンズは「ゴルフという不思議なゲームの中で、パッティングはもうひとつの不可解なゲームだ」と言ったそうです。ドライバーやアイアンと違い、パッティングではボールがグリーン上を転がりますから、芝目や傾斜に影響されます。さらにカップに「入れたい」というプレーヤーの心理も相まって、難しさが増幅されているようです。

心理に訴えかける新商品、次々と

こうした事情もあって、毎年のようにメーカー各社から新しいデザインや理論、高精度の加工技術を売り物にしたパターが販売されています。

新しいデザインや理論のパターだと「入る気がする」というゴルファーも多いようだ

新しいデザインや理論のパターだと「入る気がする」というゴルファーも多いようだ

パターは買い替える頻度が高いクラブです。ドライバーに比べて値段がそれほど張らないうえ、新しいモデルや理論がプレーヤーの気持ちに訴えかけるからでしょう。特に人気プロが使えば、宣伝効果は絶大です。

先日、あるお客さんから「友人がロフト角6度のパターを使っていたが、どうなのか」という問い合わせがありました。通常、パターのロフト角は2~3度ほどですから6度というとほぼ倍。「相当寝ている」と言えます。

そのメーカーによると「パッティングではボールがグリーン上をきちんとキャリー(インパクト直後に空中を飛ぶこと)しないとラインも出ないし、距離も合わない。そのキャリーを出すには、ロフト角は6度くらい必要」とのことです。

打つとほぼ同時にオーバースピンがカギ

ロフト角が話題になる背景には、高速度撮影技術が進歩し、パッティングでのボールの挙動が細かく分析できるようになったことがあります。

雑誌で、インパクト後にボールが少しグリーンの上を飛んで、落ちた後にころがっていくコマ送りの画像をご覧になった方もあるでしょう。

どれくらいのロフト角がよいのでしょうか。それはインパクト時に、ボールの赤道よりちょっと下から押し上げ、打つのとほぼ同時にオーバースピンがかかる角度になります。

プレーヤーの感覚で「ほぼ同時」というところがポイントです。ロフト角が大きすぎると、キャリーが出すぎてしまいます。打ち終わってからオーバースピンがかかるという感覚になります。

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