2019年1月19日(土)

メジャーリポート

フォローする

大リーグ、放映権料を巡る様々なカラクリ
スポーツライター 丹羽政善

(2/3ページ)
2013/2/4 7:00
共有
印刷
その他

別会社の利益が収益分配の課税対象とならないのは、リーグが、「チームがリスクをとっている」と見なしているからだ。

自前の放送局、容易でない立ち上げ

初期投資がかかる上、広告収入、受信料収入がある程度見えていないと、日々のオペレーションそのものが負担となる。そこが考慮されているのだ。

実際、立ち上げは容易ではない。数年前、ツインズが自前の放送局立ち上げを画策。ドジャースのようにケーブルテレビ会社のプログラムに組み入れてもらい、視聴者から課金して収入を得ようとしたが、ケーブル会社から「余分にお金を払ってまで見たいという人は少ない。スポンサー収入も見込めないだろう」という厳しい現実を突きつけられ、断念した。

そのとき、ツインズのように、中小規模の市場しか持たないチームは、地元の放送局に頼りながら、わずかな放映権でやっていくしかないという現実が浮かんだのである。

自前のチャンネルを持っている
チームと放映権料
ヤンキース9000万ドル2011年
メッツ6500万ドル2012年
レッドソックス6000万ドル2012年
オリオールズ2900万ドル2012年
ナショナルズ2900万ドル2012年

ドジャースの契約、リーグが承認に難色

現時点でチーム自前のチャンネルを持っているのは、ヤンキース、レッドソックス、メッツ。距離的に商圏が重なるナショナルズとオリオールズは、共同で「MASN」という地元スポーツ局を所有。いずれも大都市圏のチームであることは、偶然ではない。

さて、ドジャースとしてはそうした前例にならったまでだが、リーグが承認に難色を示している。「ドジャース・チャンネル」の立ち上げ、運営の責を負うのはTWCで、ドジャースは巨額の放映権料を保証されている上に、リスクもとっていない、よって、税金免除にはならない、というのだ。

ドジャースとしてはそれを避けたいがため、リーグ側と折衝中。この契約が最終的な形になるのは、数カ月後になるといわれているゆえんである。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする
ベッツは高校時代、野球とバスケットボール、ボウリングの「三刀流」アスリートだった=APAP

 ここ数年で、大リーグのデータ化は別次元に入っている。その流れの中で、どのチームも少しでもアドバンテージを得ようと、能力の数値化、その分析に力を注ぐ。今回はそんな様々な試みの中から、脳科学を巡るアプロ …続き (2018/12/24)

アルトゥーベは16年と17年には24本塁打を放ち、「フライボール革命」の一躍を担う=APAP

 ある試合前の練習後、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)がダッグアウトの横で地元の子供たちと写真を撮っていた。ただ、その中には身長がアルトゥーベと変わらない子もいて、屈強な大リーガーを囲んで、という普段 …続き (2018/12/10)

ハーパーは早くから18年オフのFA争奪戦の注目選手とされていたが…=APAP

 2018年の米大リーグはレッドソックスのワールドシリーズ制覇で幕を閉じ、ストーブリーグに突入している。この冬のフリーエージェント(FA)市場では誰が目玉になるのか。新たに日本選手のメジャーリーガーは …続き (2018/11/19)

ハイライト・スポーツ

[PR]