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「大リーグの不名誉な時代」を映す殿堂入りゼロ
スポーツライター 杉浦大介

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2013/1/14 7:00
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1月9日、メジャーリーグの殿堂入り投票の結果が発表された。今年は過去に薬物使用の疑惑が取り沙汰されたバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス両氏といった大物が初めて候補に名前を連ねたことで注目されたが、誰も規定となる75%以上の投票率を満たせず、1996年以来17年ぶりに該当者なしという結果になってしまった。"ステロイド時代の産物"ともいえる今回の投票結果を受けて、米国では改めて殿堂入り資格の基準が議論されることにもなっている。疑惑の消えない大物たちが、いつか殿堂入りを果たす日はやってくるのだろうか。

ボンズ氏の投票率は36.2%、クレメンス氏は37.6%

予想されたことではあったが、今回新たに資格を得た注目の"ビッグ3"はいずれも低い投票率で終わった。

ジャイアンツなどで大リーグ記録となる通算762本塁打を放ち、最優秀選手賞(MVP)7度に輝いたボンズ氏への投票率は36.2%、ヤンキースなどで通算354勝をマークしてサイ・ヤング賞7度のクレメンス氏は37.6%、そしてカブスなどで通算609本塁打のソーサ氏は12.5%だった。

実績だけを見れば文句なしで殿堂入りしてしかるべきの3人が、これほどの低評価に終わったのには理由がある。

「ステロイド時代の顔」

ボンズ、クレメンス両氏は大リーグの薬物使用の実態を調査した「ミッチェル・リポート」で名前が挙がり、ソーサ氏はニューヨーク・タイムズ紙で陽性反応が出ていたことが指摘された。

彼らこそが、禁止薬物の使用によって大きな恩恵を受けた、いわゆる"ステロイド時代の顔"と見られてきた選手だったのである。

この3人以外でも、マイク・ピアザ氏、ジェフ・バグウェル氏(資格獲得後3年目)といった証拠はなくともステロイド使用の疑惑がもたれてきた選手たちはそろって"惨敗"。

通算3060安打を放ったにもかかわらず、68.2%の投票率で落選したクレイグ・ビジオ氏も、バグウェル氏と同じアストロズでプレーしたことがあるいは影響しているのかもしれない。

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