2019年1月24日(木)

スペシャル

フォローする

ボクシング、大みそか五大世界戦で見えた光と影

(2/4ページ)
2013/1/6 7:00
共有
印刷
その他

井岡はホセ・ロドリゲス(メキシコ)を初回からアッパーとボディーのコンビネーションで倒し、6回に2度のダウンを奪って11戦目でミニマム級に続いてベルトを巻いた。

河野、圧倒的不利の予想を覆す

ただ、そんな東西の真打ち2人を差し置いて一番インパクトのある試合をやってのけたのは、圧倒的不利の予想を覆してWBAスーパーフライ級王座を戴冠した河野公平だった。

4回に見事な左フックを命中させて王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)からダウンを奪い、そのまま2度のダウンを追加してKO勝ち。最近4、5年を振り返っても最大級の番狂わせだった。

これまで亀田大毅、清水智信、名城信男という3人のチャンピオン経験者を立て続けに退けてきた日本人キラーのテーパリットに対し、河野はこれが3度目の世界挑戦だった。

10年から11年にかけて3連敗を喫し、ボクサーとして完全に下り坂と見られていた。今回の挑戦が決まった時点で「ミスマッチ」との声も少なくなかったほどだ。

興行形態の恩恵とテレビ局の希望

では、それほど期待の薄かった河野に、なぜ3度目のチャンスが与えられたのか。それは近年すっかり定着した2つ~3つの世界戦を同時に開催する興行スタイルの恩恵であり、背景にはテレビ局の強い希望がある。

テレビ局は、メーンイベントが序盤KOなどで早く終わった場合の「保険」として、複数の世界戦を組むことをプロモーターに求めることが増えた。

今回、トリプル世界戦を放送したテレビ東京の関係者も「試合終了を境に番組視聴率はガクンと落ちる」と語る。

さらにボリューム感も重要だという。「放送が1時間枠だと、新聞のテレビ欄でも埋もれてしまって目に付かない。2時間枠を埋めるのはどうしても最低2試合、できれば3試合欲しい」

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

共有
印刷
その他

ボクシングのコラム

電子版トップスポーツトップ

スペシャル 一覧

フォローする
パッキャオにはリングに上がり続ける理由があるようだ=ロイターロイター

 ボクシングの世界主要4団体で6階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオ(フィリピン)が1月19日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで2019年最初の試合に臨む。相手は世界4階級制 …続き (1/13)

ロッキー・フィールディング(右)を攻め立てるサウル・アルバレス。ボディー攻撃が有効だった=APAP

 “カネロ”のニューヨーク・デビューは期待通りの圧勝劇だった。12月15日、マディソン・スクエア・ガーデンで行われた世界ボクシング協会(WBA)スーパーミドル級タイトル戦で、今戦では挑戦者の形になった …続き (2018/12/17)

ワイルダー(右)とフューリーの対決はドローに終わった=ロイターロイター

 世界ヘビー級新旧王者による対決は決着つかず――。12月1日(日本時間2日)、米ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた世界ボクシング評議会(WBC)ヘビー級タイトル戦は劇的な展開になった。元王 …続き (2018/12/3)

ハイライト・スポーツ

[PR]