LINE・JINS・五輪…今年映す「チームワーク」の教え

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2012/12/31 7:00
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2012年も残すところわずか。さまざまな商品やサービス、組織がヒットを飛ばし、活躍を見せた。その陰に「チームワーク」の存在がある。優れたチームを表彰する「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2012」。その受賞チームから、「LINE」、「JINS PC」、「ロンドン五輪・日本代表」に話を聞いた。

今年で5回目となるベストチーム・オブ・ザ・イヤー2012。日本の組織が持つ「チーム力」の認知向上と理解促進のため、一橋大学の野中郁次郎名誉教授を委員長とする実行委員会がその年の優れた「ベストチーム」を表彰している。

「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2012」の授賞式に参加したNHN Japanの舛田淳執行役員(右)。順に実行委員会委員長を務める一橋大学の野中郁次郎名誉教授、同審査員の有森裕子氏とおちまさと氏

「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2012」の授賞式に参加したNHN Japanの舛田淳執行役員(右)。順に実行委員会委員長を務める一橋大学の野中郁次郎名誉教授、同審査員の有森裕子氏とおちまさと氏

企業部門から選ばれた「LINE開発チーム」は、いわずと知れたスマートフォン(スマホ)向け無料通話・メッセージアプリの雄。韓国の大手ネット企業の日本法人、NHN Japan(東京・渋谷)が11年6月に配信を開始、11年末までに世界約1000万ユーザーまで普及した。

それが12年に入り大躍進を遂げる。12年末までに世界約1億ユーザーと10倍近い伸びを見せ、無料通話・メッセージアプリ市場を日本からけん引した。スマホ普及の追い風や、感情を端的に表す大きな絵文字「スタンプ」などがヒットの要因とされるが、矢継ぎ早に行われている機能改修やトラブル対応など運用面も忘れてはならない。チームワークを支えるのもまた、LINEだ。

■「LINE」編、1つの命題に関係各所が即時応答

LINEを業務活用するLINE運営スタッフのやりとり。ユーザーサポートに関するこのグループには16人が参加している

LINEを業務活用するLINE運営スタッフのやりとり。ユーザーサポートに関するこのグループには16人が参加している

「PRもCS(顧客満足度)も今日のiPhoneの3.4.0リリースで問題なさそうですか?」「まさかこんなに早く承認されるとは……」。12月14日午前、主にLINEの画面デザインなどを手がけるウェブサービス本部UXデザイン室の稲垣あゆみ氏からLINEでメッセージが飛んだ。

稲垣氏が送ったのは、開発チームからユーザーサポートチーム、広報まで、関連するあらゆる部門の責任者が参加するグループのチャット画面。iOS向けアプリは米アップルの承認を待つ必要があり、いつ承認が下りるかは分からない。

突然の承認通知を開発チームの稲垣氏がメンバーに共有すると、広報・PRチームが「大丈夫です!」と反応し、LINE事業を統括する舛田淳執行役員も「イケイケー!」と鼓舞しながら追認。公式ブログやツイッターなどユーザーサポートを担当する金子智美氏が「ブログ原稿をなるはや(なるべくはやく)で作るので、できたら確認お願いします」と返した。この間、わずか2分である。

■電話での情報共有は「伝言ゲームになって間違いが生じたり、遅れたりする」

「時間に関係なくLINEでメッセージが飛び交う。メールよりLINEを見ていないと仕事にならない感じで。部門内、部門間、あらゆるグループを作って、情報共有から対策、ユーザーへの対応まで、みんなで相談しながら一気に進めます」

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