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イチローと2年契約も…厳しいヤンキースの懐事情

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2012/12/21 7:00
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「数日内」などと言われて約10日、ようやくイチローとヤンキースの契約延長が成立した。その間にメディアの興味も薄れて、メッツからブルージェイズにトレードされた今季のサイ・ヤング賞投手、R・A・ディッキーの話題で盛り上がっている。正式契約の発表が遅れた背景にはヤンキース側の苦しい台所事情もありそうだ。

他球団からもオファー、ヤ軍も「2年契約」に

10日からの週は「イチロー、ヤンキースと週内にも合意」というニュースが乱れ飛んだ。契約間近だったのは間違いない。イチローはその週、ロサンゼルスにいた。現在は日本にいるが、メディカルチェックをしていたのかもしれない。

今オフ、イチローには複数の球団から複数年契約のオファーがあり、当初、単年契約を考えていたヤンキースも2年契約に踏み切った。しかし、ヤンキースとの契約は2年総額1300万ドル(約10億9000万円)とみられ、これはフィリーズやジャイアンツの提示額より総額で100万ドル程度低いといわれる。

交渉との最終段階で長引いたのは、イチローサイドが金銭面で折れる代わりに、トレード拒否条項を求めたからだろうか。残り394本になった大リーグ通算3000本安打へのボーナスを求めたからだろうか。

ヤ軍がほしがっていたのは右の強打の外野手

最終的には2年契約を勝ち得たとはいえ、イチローは今回の交渉を通じて足元を見られた気がする。シーズン中から"ヤンキース愛"ははた目からも明らかで、交渉がまだ本格化していない11月に、代理人が「イチローはヤンキースに残りたがっている」とメディアに語った。

しかし、ヤンキースにとって、イチローは何が何でも必要なタイプの選手ではなかった。イチローは、来季ケガから復帰が見込まれるヤンキース生え抜きの外野手ガードナーと同じタイプだからだ。ヤンキースが本当にほしがっているのは強打の右の外野手だといわれてきた。

もちろん、イチローはベンチにいてくれたら心強いし、グッズ売り上げがチームではジーターに次ぐ2位と営業サイドにとってもプラス面がある。

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