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使い回し7割、手帳にメモ3割 パスワード管理にリスク

トレンドマイクロがWeb調査結果を公表

電子商取引(EC)サイトや交流サイト(SNS)の普及で、複数のWebサイトを利用するネットユーザーが増えている。頭を悩ませるのがパスワードの管理方法だ。セキュリティーソフト販売のトレンドマイクロ(東京・渋谷)は18歳から59歳までの男女316名を対象に、Webサイトのパスワード利用実態調査を実施、14日に結果を公表した。その結果、使い回しや手帳へのメモなど、リスクのある利用実態が明らかになった。

「3種類以下を使い回し」7割、「手帳にメモ」3割

調査は全7項目。回答から浮かび上がったのはユーザー1人あたりの利用サイト数の多さで、平均約14サイトを利用している。利用しているサイトの内訳は金銭や個人情報のやり取りが発生する「ECサイト」(57.3%)や「ネットバンキング/保険」(52.2%)が多く、次いで「SNS」(37.7%)が挙がった。

こうした個人情報を扱うサイトの利用率が高い一方で、パスワードの設定、管理状況についてはいささか危険な実態も浮かび上がった。回答者のうち約7割が3種類以下のパスワードを複数(回答者の平均は約14)のWebサイトで使い回していることが明らかになった。

管理方法については4割のユーザーが「書いたり、保存せずに覚えている」(43.7%)と回答。ただ、「手帳やノートにメモ」(34.8%)と答えるユーザーも3割以上にものぼった。また、2人に1人はパスワードを変更する習慣がないことも分かった。万が一これらのパスワードが第三者に漏れ、そのパスワードをもし複数のサービスで使い回していたとしたら、自分だけでなく他人にも損害を与える可能性がある。

セキュリティー気になるが「管理が面倒」

もっとも、パスワードを「個人情報の重要度によって使い分けている」と回答したユーザーも43%にのぼり、セキュリティーに無頓着というわけではないようだ。「パスワードを自分で考えて設定することは面倒(62%)」「どのようなパスワードがセキュリティ上、安全なのかわからない(77.2%)」など、「危機意識を抱きつつ、そのままにしているユーザーが多い」(トレンドマイクロ)。

では、どのようにパスワードを作成・管理すべきなのか。セキュリティー企業ラック(東京・千代田)の西本逸郎専務理事に聞いた。

情報の重要度に応じた管理を

パスワードは「格納される情報の重要度に応じて作成、管理すべきだ」(西本氏)。特に同氏が強調したのが、他人の個人情報までも流出させてしまう可能性のあるサービスに用いるパスワードの重要性だ。

社内の情報システム担当者などの管理者権限
Gmailなどのメールサービス
フェイスブックやツイッターなどのSNS

次に重要なのが銀行やECサイトなど、自身の金銭被害を引き起こしかねないサービスや、多種多様なファイルを格納する「ドロップボックス」や「エバーノート」などのクラウドサービス。最後に情報サイトのログイン時などに、本人識別のためだけに使われるパスワードだ。

重要なサービスのパスワードは「10文字以上で英大文字小文字や数字、記号を組み合わせることが望ましい」(同)。

とはいえ、一から自分で考えて作るのは大変な手間がかかる。パスワードを自動で作成・管理するツールもあるが、そのツール自体にパスワードが必要なものもある。管理に手間をとられ、重要なサービスのログインに時間がかかるのでは本末転倒だ。「パスワード自体は連想できるものにしておき、メモをするならヒントだけ、という手も有効」(同)。Webサービスがもたらす利便性を安全に享受できるか否かは、わずかな工夫にかかっていると言えそうだ。

(電子報道部 富谷瑠美)

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