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黒田はなぜヤンキース残留を選んだか
スポーツライター 杉浦大介

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2012/11/26 7:00
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黒田博樹のヤンキースへの残留が決まった。今年チームでトップタイの16勝を挙げたベテラン右腕は、1年1500万ドル(約100万ドルの出来高払いも含まれる)で再契約。年俸額では、来季メジャーでプレーする日本人選手の中で最高となることがほぼ確実だ。他にも複数球団が獲得に名乗りをあげたと伝えられる中で、黒田がヤンキースを選んだ理由はどこにあったのか。

ヤンキース内ではMVP級の働き

「ヤンキースと再契約できてとてもうれしい。自分を評価して、オファーをくれた球団にも感謝している。決断は難しかったが、今年戦った仲間と世界一に挑戦したい思いが強かった」

11月20日、ヤンキースとの再契約のニュースが伝えられたあと、黒田はチームを通して英語でそんなコメントを発表した。

「感謝している」のは、おそらくヤンキース側も同じだろう。ニューヨークでの初めての1年となった2012年の黒田はチーム最多の219回2/3を投げて、16勝11敗、防御率3.32、167奪三振。勝ち星と奪三振数、投球回はメジャーで自己最高の成績だった。

エースのC・C・サバシアがケガに悩まされた先発投手陣を支え、「ヤンキース内ではMVP級の働きだった」と高く評価された。

「ミステリーマン」から「不可欠な男」に

「たった1年間で、黒田は『ミステリーマン』から『チームに不可欠な男』になった。ア・リーグ東地区でも勝てるのか、という疑問は、ヤンキースは彼なしでも勝てるのか、という疑問に変わってしまった」

辛口のコメントで知られる「ニューヨークポスト」紙のジョエル・シャーマン記者も、記事でそう記述していた。

実際、約1年前にヤンキースへの入団が決まったころには、「打高投低のア・リーグ東地区でも通用するのか」「右翼の狭いヤンキースタジアムで本塁打を量産されないか」などといった疑問がささやかれた。

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