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自転車レースの元王者は「落ちた偶像」か

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2012/11/10 7:00
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 自転車ロードレースで世界的に活躍したランス・アームストロング(米国、41)が、悪質なドーピング違反を理由に自転車界から永久追放されることが確定した。世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランス最多7連覇の記録なども抹消される。がんを克服して数々の栄光を手にしたスーパースター。がん撲滅運動にも尽力するなどして多くの人々から尊敬を集めた元王者は、名声を失った「落ちた偶像」なのか。

禁止薬物、元同僚らが相次ぎ証言

 これまでアームストロング側は「何百回と行われたドーピングテストでは証拠物質は検出されなかった」と主張。今年2月、連邦捜査局はU.S.ポスタル時代(1998~2004年)の薬物使用については証拠がないとして捜査を終了し、2年に及ぶ調査の結果、この件については法的に“無罪”となった。

 しかし、これより前から、かつての同じ所属チームの仲間が次々と「僕は禁止薬物を使った」「ランスが使うのを見た」「彼は勧めていた」などと、米国反ドーピング機関(USADA)に証言した。

 元チームメートのうち、11人がアームストロングの使用を証言。連邦捜査局の調査を引き継ぐ形になったUSADAは今年8月、アームストロングに悪質なドーピング違反があったとして、ツール・ド・フランス7連覇(99~05年)を含む98年8月1日以降の記録の剥奪(はくだつ)とともに永久追放の処分を発表した。

 これに対し、アームストロング側は一貫して禁止薬物使用を認めてはいないものの、「もう、この問題では争わない」との声明を出した。

7連覇剥奪、「この間は勝者はいなかった」

 10月10日にはUSADAがアームストロングを永久追放すると結論づけるに到った膨大な調査報告書を開示し、その中で証言者の実名を公表した。

 これを受け、国際自転車連合(UCI)も同月22日にUSADAがアームストロングに下した処分を承認。ツール・ド・フランス7連覇のタイトル剥奪と永久追放などが正式に確定した。

 ツール・ド・フランス事務局では「この間(7連覇中の期間)は勝者はいなかった。白紙のままにしておく」としている。

 国際オリンピック委員会(IOC)も、アームストロングが2000年シドニー五輪で獲得した銅メダルの扱いを検討している。

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