出場チーム紹介

サモア、ラグビーW杯で日本と同組のフィジカル軍団

2019/9/9 18:20 (2019/10/3 19:00更新)
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W杯ロシア戦を前に「シバタウ」を披露するサモア(9月24日、熊谷ラグビー場)

W杯ロシア戦を前に「シバタウ」を披露するサモア(9月24日、熊谷ラグビー場)

ポリネシアの雄、サモアは世界で最も体の大きなチームの一つ。ラグビー・ワールドカップ(W杯)での実績も豊富だ。過去7度のW杯に出場し、1次リーグを2度突破している。
前回大会(15年W杯)前には、サモアを優勝候補に推す声すらあった。本番でもスコットランドを3点差まで追い詰めるなど潜在能力の一端は見せた。しかし、日本にも5-26で完敗し、最終的には1勝3敗で1次リーグ敗退した。

日本代表はいかに戦うか

サモアは2018年の欧州・オセアニア地区プレーオフでドイツを破り日本大会出場を決めた。愛称はマヌ・サモア。試合前に戦いの舞「シバタウ」を披露する。世界ランキング15位。

■W杯1次リーグ、サモアは2連敗

サモアはW杯1次リーグを日本と同じA組で戦っている。

初戦のロシア戦(9月24日、熊谷ラグビー場)は、前半2選手が一時退場となりリードされたが、後半に圧倒。ロシアをノートライに抑えて快勝した。

ロシア戦の後半、攻め込むサモアのフィドウ。この試合で2トライを決めた(9月24日、熊谷ラグビー場)

ロシア戦の後半、攻め込むサモアのフィドウ。この試合で2トライを決めた(9月24日、熊谷ラグビー場)

今夏のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)で1勝2敗の4位と終わったサモアだが、ピシら海外で活躍する手だれたちが合流した今は全く別のチーム。
2トライずつ挙げた両WTBのスピードには目を見張るものがあり、3戦目であたる日本にとっても要注意だろう。

サモア、後半にロシアを圧倒

ただ、フッカーのマトゥウとCTBリーロが危険なタックルをしたとしてそれぞれ3試合の出場停止処分を受け、日本戦には出場できない。

第2戦のスコットランド戦(9月30日、神戸市御崎公園球技場)は完封負けを喫した。

サモアは前半半ばまではFWのパワーを生かして抵抗した。しかし、その後は重い当たりを散発的に見せるだけでいい所はほぼなかった。

第3戦で日本と顔をあわせる。

サモアのずしりと重いタックル、相手を引きずっての突進は脅威になる。バックスにも好ランナーをそろえるだけに、日本が近場の攻防で大幅に前進を許すと、トライに直結する。横の選手との連係を切らさないようにしながら、速く前に上がる防御ラインで重圧を掛けたい。
サモアは直前のスコットランド戦から中4日とやや厳しい日程。中6日の日本と違い、疲労は完全に抜けきっていないことが予想される。

日本代表はいかに戦うか

1次リーグの各組1、2位が決勝トーナメントに進出する。

サモアが入ったA組1位チームは準々決勝でニュージーランド(NZ)や南アフリカが入ったB組の2位と戦う。A組2位の相手はB組1位。いずれも試合会場は東京スタジアム。

準決勝、決勝は横浜で行われる。

■ピシ、3大会連続でW杯メンバーに選出

サモア・ラグビー協会は8月31日、W杯メンバー31人を発表した。

夏の国際大会「パシフィック・ネーションズカップ」に出場しなかったSOピシやバックスのナナイウィリアムズも名を連ねた。

サモアの司令塔ピシ(9月30日のスコットランド戦、神戸市御崎公園球技場)

サモアの司令塔ピシ(9月30日のスコットランド戦、神戸市御崎公園球技場)

ピシはかつてサントリーに在籍し、2016年にはスーパーラグビー1年目のサンウルブズで司令塔を務めた。現在は豊田自動織機に所属している。

ナナイウィリアムズも2015~16年シーズン、リコーに在籍して日本でプレーした。

サモアのナナイウィリアムズ=左。FB(フルバック)のほかCTB、WTB、SOもできる=AP

サモアのナナイウィリアムズ=左。FB(フルバック)のほかCTB、WTB、SOもできる=AP

試合をつくれる実力者の参加はサモアにとって大きい。

W杯ロシアでスクラムを組むサモアのFW第1列。アラアラトア(青ジャージー左の選手)も大会直前に代表チームに加わった(9月24日、熊谷ラグビー場)

W杯ロシアでスクラムを組むサモアのFW第1列。アラアラトア(青ジャージー左の選手)も大会直前に代表チームに加わった(9月24日、熊谷ラグビー場)

■W杯の直前試合でオーストラリアに善戦

サモアは19年7~8月に開催されたラグビーの国際大会「パシフィック・ネーションズカップ(PNC)」に参戦した。

PNCは環太平洋諸国の代表チームの強化を目的とした大会で、今年はW杯の前哨戦にも位置づけられた。日本が3戦全勝で優勝した。

サモアは初戦でトンガに逆転勝ち。米国、フィジーに連敗して1勝2敗だった。サモアと日本の直接対決はなかった。

PNC終了後、サモアはニュージーランドのハートランドXV(同国代表の格を持つ選抜チーム)に勝利。

サモアはW杯前の試合で強豪のオーストラリアに善戦した(9月7日、シドニー)=AP

サモアはW杯前の試合で強豪のオーストラリアに善戦した(9月7日、シドニー)=AP

9月7日にオーストラリアとW杯前の最終実戦を行い、スクラムで健闘、残り10分まで7点差で追いすがるなど善戦した。

■サモア代表監督はジャクソン氏

豊田スタジアムを視察するサモアのジャクソン監督(中央)ら=共同

豊田スタジアムを視察するサモアのジャクソン監督(中央)ら=共同

サモア代表監督はスティーブ・ジャクソン(Steve Jackson)氏。NZ出身。現役時代はロックでプレー。マオリ・オールブラックスに選出されたことがある。指導者としてスーパーラグビーのブルーズのコーチなどを経て、2018年9月からサモア代表監督。

サモアのラム主将(9月30日のW杯スコットランド戦)

サモアのラム主将(9月30日のW杯スコットランド戦)

主将は前回大会にも出場したフランカー、ナンバー8のジャック・ラム。

■W杯日本大会、9月20日~11月2日

ラグビーW杯は4年に1度、20チームが参加して世界一を決める大会。総観客数などから夏季五輪、サッカーW杯に次ぐ「世界で3番目のスポーツ大会」と呼ばれる。
アジアで初開催となる2019年日本大会は9月20日~11月2日に行われる。20チームを5チームずつ4組に分けて1次リーグを実施。上位各2チームで決勝トーナメントを行う。

W杯、アジア初9月キックオフ

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