2019年7月18日(木)

90年人生の住宅すごろく 家を「稼ぐ手段」にする

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2012/10/28 7:00
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 賃貸で新婚生活を始め、老後は庭付き一戸建て。そんな「住宅すごろく」が成立したのはバブル崩壊以前のこと。低成長で寿命が延び続ける今、どう望む住まいで暮らし続けるか。人生90年時代の住宅プランを考える。

「やっと不安が和らいだ」。60代のAさんは1年前、東京都内の戸建ての自宅を賃貸用の1LDK2戸を併設した住まいに建て替えた。経費や建て替えのローンを差し引き手元に残るのは月5万円。「老後のため全額積み立てる」と話す。

自宅に稼がせる。都市部に住む40~60代を中心に、賃貸併用住宅を視野に入れる人が増えてきた。総務省の家計調査によれば、高齢の夫婦世帯では月に4万3000円の不足が生じている。年齢別の平均余命の通りならば、現在65歳の男性は84歳、女性は89歳まで生きる。人生90年時代に突入し、年金だけでは赤字になる25年を補う家計を考えなくてはならない。中でも住居費は賃貸でも持ち家でも重い。その不安が住まいのあり方を変え始めた。

■「逃げ切り」難しく

かつては20~30年の住宅ローンを負っても家を買いさえすれば「十数年後には値上がりし、自然に資産形成ができた」と話すのは、不動産情報提供の東京カンテイ(東京・品川)の中山登志朗上席主任研究員。固定費で資産を手にできると見なされ、住宅は購入派が主流だった。

だが今は違う。現在のような低金利が続く前提で、39歳の会社員をモデルに(A)世帯主が40歳で新築マンションを購入(B)当初賃貸住まいで60歳のときに中古マンションを購入(C)賃貸住宅に住み、途中でより賃料の安い家に住み替え――という3つのケースで、ファイナンシャルプランナー(FP)の伊田賢一氏に人生90年の試算をしてもらった。

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