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中日・権藤コーチ、1年で退団の必然

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2012/10/24 19:43
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オール中日を売り物にしたドラゴンズの「高木内閣」が、1年で改造を迫られることになった。24日、中日は投手コーチ・権藤博(73)の退団を発表。「監督のイエスマンになるならコーチは要らない」といい、"上司"である監督・高木守道(71)との衝突も恐れなかった権藤の退団は中間管理職の難しさを考えさせる出来事でもある。=敬称略

「非円満退団」は近鉄時代にも

権藤の「非円満退団」はこれが初めてではない。

話は23年前に遡る。1989年、監督・仰木彬―投手コーチ・権藤のコンビで黄金期の西武を破り、巨人との日本シリーズに進んだ近鉄は3連勝で王手をかけながら4連敗。日本一を逃した。

投手ローテーションが問題になった。近鉄の先発投手、加藤哲郎の「巨人はロッテより弱い」発言の陰で目立たなかったが、シリーズ全体の流れの中でむしろクローズアップされるべきは先発のローテーションだった。

高木―権藤間の確執と同じことが仰木―権藤の間で起こっている。

3勝無敗からの4戦目、仰木は第1戦で先発したエース、阿波野秀幸であわよくば一気に勝負を決める腹づもりだった。

しかし、権藤が立てた先発は小野和義だった。シーズン後半はけがもあって勝ち星が伸びなかった小野だが、権藤としてはどうしても前半戦の投手陣を支えた「優勝の立役者」の労に報いたかった。

プライドとファイティングスピリット

「教えない教え」という本を出しているくらいで、権藤は技術を重視しない。重視しないというと語弊があるが、プロに入ってくるほどの選手はみんな素材としては一流であって、その良いところをみつけて伸ばしてやるのがコーチの仕事。悪いところを直そうとして理論を押しつけると選手をつぶしてしまう、というのがその基本的スタンスだ。

特に1軍で投げるような投手に対し、技術は説かない。重視するのは投手のプライドを守ること、ファイティングスピリットを注入すること。

そうした権藤の信念からして「小野に花を持たせたい」は当然の帰結だった。阿波野の肩に違和感があるとまでいわれて、しぶしぶその先発案をのんだ仰木だったが、納得したわけではない。

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