2018年8月15日(水)

「ガンダム駅」なぜできた アップル地図騒動の真相

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2012/10/17 7:00
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 青梅線に「パチンコガンダム駅」、羽田空港内に大王製紙が……。間違いだらけの米アップル製地図がリリースされてから、もうすぐ1カ月。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はユーザーに謝罪したが、いまだに同社から原因の詳細は公表されていない。何が原因だったのか。なぜ使い物にならない状態で公開されてしまったのか。デジタル地図関係者の証言から、真相を追った。

 「アップルへの地図データ提供会社がゼンリンではないから」「ウィキペディアの地図版『オープンストリートマップ(OSM)』を採用しているからでは」――。

 アップルが問題の地図を搭載した新OS(基本ソフト)「iOS6」の配布を開始したのは、先月19日のこと。国内でも、OSをアップデートしたユーザーから次々に驚きの声が上がり、不具合の原因についても様々な臆測が流れた。しかし、地図データ提供会社のデータそのものに問題があるという見立ては誤りのようだ。

 位置情報を活用した業務用アプリを提供するオークニー(横浜市)の森亮社長は「問題は地図データ提供会社ではなく、アップルにある」と断言する。森社長は、デジタル地図に携わって20年以上。ゼンリンやインクリメント・ピー(川崎市)など大手地図メーカーのデータを長年取り扱い、国内外のデータの精度や、地図の品質について知見がある。

■原因は「ずさんなエンジニアリング」

 今回の騒動について、森社長は「過去20年間、各社が向上させてきたデジタル地図の品質をリセットするような、とんでもない代物を出してきた」と憤りを見せる。なぜ、こんなことになったのか。森社長の見立てはこうだ。

 「iOS6の地図の不具合は、アップルのずさんなエンジニアリングが原因だ」

 まず、アップルは国内に関し、どこの地図データを利用しているのか。地図サービスのインクリメント・ピーに加え、ウィキペディアのようにユーザー同士が地図を作っていく世界的なプロジェクト、オープンストリートマップ(OSM)からもデータを得ている。この2つだけとは限らない。日本におけるOSMの活動を支援するオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン(OSMFJ)副理事長の古橋大地氏は、「建物データの大部分はインクリメント・ピーのデータと一致しているようだが、道路データは異なるように見える」と証言する。

 一方、グーグルマップは、ゼンリンのデータを利用している。これが、品質の差につながったという臆測があるが、森社長いわく「データ自体に、一般ユーザーに判別可能な品質の差はない」。では、どうして……。

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