2018年7月20日(金)

「LINE」、SNS参入の理由 フェイスブック追撃へ

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2012/8/31 7:10
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 フェイスブックが3年以上かかった利用者5000万人突破を、わずか399日で達成した無料通話・メッセンジャーアプリの「LINE」。利用者数でフェイスブックを抜くと宣言したNHN Japanは今年8月、新しいLINEを公開、「近況報告」というソーシャルメディアの基本機能を追加した。ところが、その評判が一部で芳しくない。なぜLINEはフェイスブックの土俵に足を踏み入れたのか。(文中敬称略)

 NHN Japan(東京・品川)はこの8月、新しいLINEを投入し、LINEの「ソーシャルメディア化」へと舵を切った。

新しいLINEに追加された「ホーム」画面の例。自分の投稿に対する友だちからのコメントやスタンプといったリアクションが確認できる

新しいLINEに追加された「ホーム」画面の例。自分の投稿に対する友だちからのコメントやスタンプといったリアクションが確認できる

 利用者はフェイスブックに投稿するように「ホーム」から近況などを友だちに知らせ、「タイムライン」というアイコンをタッチすれば、フェイスブックの「ウォール」のように友だちの近況を時系列で見ることができる。タイムラインには、フェイスブックよろしくコメントを残すことも、「いいね!」のようにスタンプで反応することも可能だ。

 これまでのLINEは「無料通話」というオマケが付いた個人間、あるいはグループ内の「メッセンジャーツール」。ツイッターやフェイスブックといったSNS(交流サイト)とは一線を画する方針で急成長を遂げたが、今回の更新でそうしたSNSの土俵に初めて踏み込んだ。

 この新しいLINEの評判が、どうも一部で芳しくない。

■アプリのレビュー欄には多数のクレーム

 「タイムラインいらない。前みたいにみんなのひとことが見られるようにしてください」「全部もどして。いつになったら友だちのひとこと見られるようになるんですか?」「余計な機能を増やさないで、きちんと基本的な機能を使いやすくしてほしい!」「前の方がよかった」……。

グーグルプレイのレビュー欄では、「ホーム」「タイムライン」の導入にともなう「ひとこと機能」の改変への不満が目立つ

グーグルプレイのレビュー欄では、「ホーム」「タイムライン」の導入にともなう「ひとこと機能」の改変への不満が目立つ

 8月6日、アンドロイド端末向けアプリストア「Google play(グーグルプレイ)」でLINEの新版が公開された直後から、レビュー欄には多数のクレームが殺到した。同月13日にiPhone向けの新版が公開された「AppStore(アップストア)」のレビュー欄でも、同様の嵐が吹き荒れた。

 レビューを読むと、前のバージョンにあった「ひとこと」機能の改変への不満が目立つ。ひとこと機能とは「おなかすいた」など自分の状況を登録すると、友だちのLINE画面にひとことが表示される機能。新版では自分や友だちが投稿した過去のひとこと一覧が見られなくなり、名称も「ステータスメッセージ」と変えた。

 その代わり、「ホームでは写真なども織り交ぜたよりリッチな近況報告ができて、友だちのリアクションも得られますよ」「友だちの近況はタイムラインでより詳しく見られますよ」とアピールしたつもりだった。だが一部のユーザーは、この進化についていけなかったようだ。

■ホームへの投稿経験者は、145人中4人

 実際の利用実態はどうか。記者が利用している個人のスマホで、LINEのタイムラインを確認してみた。

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