2019年7月20日(土)

確定拠出年金、マッチング拠出で節税効果
掛け金上乗せ 資産形成、積極運用がカギ

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2012/8/25 7:00
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 運用次第で受給額が変わる確定拠出年金(日本版401k)に、社員が掛け金を上乗せできる「マッチング拠出」を導入する企業が急増している。税が優遇され年金にメリットが大きい制度だが、効果のほどが分からず利用をためらう人もいるようだ。マッチング拠出活用のポイントをまとめた。

「年金にどれほどメリットがあるのかピンとこない」。東京都内の金融機関に勤める30代のA男さんはマッチング拠出の利用を決めかねている。月の掛け金は規定で最高でも数千円。ならばいつでも換金できる投資信託などで積み立てていく手もあると思うからだ。ただ、プロの見方は違う。企業年金に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の山崎俊輔氏は「会社に制度があるならぜひ利用した方がよい」と力を込める。

■メリット3段階

理由は「掛け金の上積みとその節税効果で、通常の運用より効率的に年金の拡充が図れるため」。例えば22歳で入社し60歳時点で1千万円を確保したい場合、利回りを年2%とすると毎月の掛け金は1万4600円必要。マッチング拠出で5000円強を追加すれば、年0.5%の利回りでも手が届く。これが掛け金の上積み効果。

そこに3段階の節税効果が加わる(図A)。まず、マッチング拠出の掛け金は全額所得控除の対象になる。年収500万円の人が毎月1万円拠出した場合、税負担は年2万4000円減る。通常は20%課税される預貯金の利子や投資信託の収益分配金といった運用益も、確定拠出年金では非課税。山崎氏の試算によると、22歳から毎月の掛け金1万円を年利3%で複利運用した場合、マッチング拠出なら60歳時点で手元資金での運用に比べ254万円のプラスが出る(グラフB)。

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