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日本サッカー世界への挑戦(五輪編)

なでしこ、誇れる銀 世界に伝えた女子サッカーの魅力
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/8/10 12:20
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力の拮抗したチーム同士の勝負はほんのわずかなところで決まる。

サッカーの女子決勝。なでしこジャパン(日本女子代表)は昨年の女子ワールドカップ以来、攻守両面で最高の試合をした。世界ランキング1位のアメリカを精神的に追い詰めたプレーは、金メダルを争うにふさわしいものだった。

笑顔で表彰台にあがる「なでしこジャパン」=写真 小川望

笑顔で表彰台にあがる「なでしこジャパン」=写真 小川望

前半と後半の序盤に許した2点が重荷

だが、前半と後半の序盤に許した2点が大きな重荷となった。

前半8分、右を突破されてクロスを入れられたが、受けたアメリカのFWモーガンはボールをゴールから離れる方向にコントロールしてしまい、日本はピンチを逃れたと思われた。

だが、モーガンをマークしていたDF岩清水梓(日テレ)が足を止めた瞬間、モーガンはボールに走り寄り、ほとんど180度といっていい角度でゴール前にボールを送った。

ゴール前には米国のエースFWのワンバック。その左足はボールに届かなかったが、ペナルティーエリアの外からMFロイドが猛烈な勢いで走り込んできていた。最後の一歩を出したロイドの頭に、ボールがぴたりと合ってしまった。

わずかなスキを突かれる

後半9分の2点目は、ロイドが中央をもって上がったときの一瞬のスキをつかれた形だった。

ロイドの前を、モーガンが右から左前方へとペナルティーエリア向けてダッシュ。ロイドに対応していた日本のMF阪口夢穂(日テレ)は、後ろを振り返り、左手を挙げてモーガンに気をつけろと指示を出した。

その瞬間、ロイドがギアを一段上げ、ペナルティーアークの右まで入ってシュート。ボールはゴール左上に吸い込まれた。

日本がわずかなスキを見せたのは90分間を通じて数回にすぎなかった。そのうちの2回を決められたことになる。

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