進化途上のスマホ市場、新型iPhone登場前夜

2012/8/13 7:00
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携帯各社のスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の夏モデルが発売され、家電量販店などの売り場が盛り上がりを見せている。従来型携帯電話からの買い替え、タブレット端末やモバイル無線LANルーターなども含めた「2台持ち」といった需要に支えられ、各社とも販売状況は好調に見える。

しかし、各社の事業戦略を注意深く観察すると、この年秋から冬にかけて訪れるであろう大きな変化に備え、早くも臨戦態勢であることがうかがえる。

その「大きな変化」とは、米アップルのスマホの後継機種である「新型iPhone」の発売だ。LTE方式の高速通信サービスへの対応がうわさされ、これを迎えうつかのように、KDDI(au)とソフトバンクモバイルは秋~冬にLTE方式の通信サービス開始を表明している。

NTTドコモは両社に先行してLTEサービスを提供しているものの、2011年秋にKDDIがiPhone販売に参入して以来、MNP(番号持ち運び制度)による他社への流出が急増。端末の値下げや他社を圧倒する機種数の夏モデルの投入に加え、10月からはLTEのパケット料金を事実上値下げして対抗する。

KDDIとソフトバンクモバイルは、新型iPhoneの発売に間に合わせようと全国各地で基地局整備を急ぐ。KDDIは全国で800MHz帯と2GHz帯、東名阪では1.5GHz帯と3種類の電波でLTEに対応。ソフトバンクは新型iPhoneで対応予定といわれるLTE方式のサービスを年内に東名阪で始める。現行の第3世代携帯電話(3G)でも、総務省から新たに割り当てられた900MHz帯の電波を7月25日に使用開始。同社は「プラチナバンド」と呼び、3Gのつながりにくさを改善するとアピールするが、対応基地局は数百カ所にとどまっており、ユーザーが効果を実感できるようになるには当分時間がかかりそうだ。

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固定回線も活用しユーザー囲い込み……攻めるKDDI

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徹底対策したはずが……ドコモ回線、再び障害

広告過熱、スマホ部品不足……携帯業界の落とし穴

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