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日本サッカー世界への挑戦(五輪編)

なでしこ決勝へ…苦闘で目覚めた「本当の力」
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/8/7 11:50
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「福元が神様に見えた」

試合後の記者会見で、聞かれもしないのに(あるいは聞かれなかったためか)、佐々木則夫監督はGK福元美穂(岡山湯郷)の名前を出し、ファインプレーをたたえた。

フランスとの準決勝で、後半シュートを防ぐGK福元=写真 佐光恭明

フランスとの準決勝で、後半シュートを防ぐGK福元=写真 佐光恭明

フランスの猛攻、次々にはね返す

終盤、フランスは次々と日本のクリアを拾い、ゴール前に放り込んできた。白いユニホームの背番号2、身長187センチのDFルナールは守りには戻らず、後半35分ごろからずっと攻撃の最前線に立ったまま。その頭をめがけて、フランスは次々とクロスを入れた。

だが日本の守備陣は動じなかった。DFラインをペナルティーマークのあたり、すなわちゴールから11メートルの距離より下げず、どんなボールも譲り合わず、果敢に競った。ラインを下げなかったことにより、ヘディングされてもGK福元が楽々とキャッチした。

そしてルナールから見れば「小柄」と言っていいDF熊谷紗希(171センチ、フランクフルト)が素晴らしいジャンプを見せてはね返し、本当に小柄なセンターバック岩清水梓(162センチ、日テレ)も右サイドバック近賀ゆかり(161センチ、INAC神戸)も左サイドバック鮫島彩(163センチ、仙台)も、的確にボールの落下点にはいってクリアした。

「神様」福元が最後の壁に

ラインを上げることができないCKの場面では、FW大儀見優季(ポツダム)も戻って阪口夢穂(日テレ)とともにルナールをはさみ込んだ。

そして「神様」福元が最後の壁になった。「4分間」と示されたロスタイムが4分を回ったとき、ゴール前にこぼれたボールにルナールが足を伸ばした。

ぞっとするような瞬間。だが、福元が見事に足を出してはじき出した。

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