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解説者の目(池田浩美)

なでしこ決勝へ…メダル呼んだ宮間の魔法

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2012/8/7 7:21
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相手GKがポロリ、PKの失敗……。確かにラッキーな勝利だったかもしれない。だが、それだけではない。女子サッカーの準決勝で日本(なでしこジャパン)がフランスを2-1で下して初の決勝進出を決めたのは、相手の持ち味を消し、気持ちで上回ったからだと思う。

フランスに勝利し喜ぶ日本女子代表=写真 小川望

フランスに勝利し喜ぶ日本女子代表=写真 小川望

フランスの生命線を封じる

フランスとは五輪直前の7月19日にパリで対戦し、0-2と完敗を喫している。そのときは、日本の生命線である沢(INAC神戸)―阪口(日テレ)の両ボランチがフランスの厳しいプレッシャーを受け、ほとんど機能しなかった。

だが、準決勝では沢と阪口がボールに触れる機会が多く、このラインが見事に復活していた。

逆にフランスは「女ジダン」とも呼ばれる攻撃のキーマン、MFネシブがほとんど目立たなかった。ネシブと快足MFトミスのフランスの生命線を分断、中盤の戦いを制したことが一つの勝因だと思う。

フランスの「高さ」にも対応

そして、親善試合ではフランスの「高さ」にもやられていたが、この日はしっかり対応ができていた。なでしこにとって、高さへの対応は永遠のテーマ。自分たちよりも高い相手に対応するには、いかに素早くボールの落下地点をよんでより良い位置取りをするか、たとえポジション取りがうまくできなくても、しっかり相手とコンタクトしていかに相手を自由にさせないか、といった点が大事になる。この日のなでしこの選手たちは、こうした基本がしっかりとできていた。

フランスと事前に戦えたことは、なでしこにとって本当によかった。親善試合で浮かび上がった課題をしっかり修正できていたことが、勝利につながった。

それにしても主将である宮間の正確なキックは本当に"魔法のつえ"のようだ。この日の得点はいずれも宮間のFKから生まれた。

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