2019年5月26日(日)
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解説者の目(有森裕子)

女子マラソン、完敗で浮かび上がる構造問題

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2012/8/6 7:01
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日本勢は状態が悪そうには見えなかったので、もうちょっと上にいけると思っていた。実をいうと、10位には入るだろうと予想していた。それだけに、木崎良子(ダイハツ)の16位が最高という結果は残念。いきなり厳しい言い方になってしまうが、完全な力不足だった。

日本勢の最高は16位の木崎だった=写真 佐光恭明

日本勢の最高は16位の木崎だった=写真 佐光恭明

ペースが後半上がると後退

木崎も、19位に終わった尾崎好美(第一生命)も、前半のレースの進め方は予定通りだったと思う。先頭集団のペースは5キロを17分20秒ほどだったから、速くない。そうした中で日本の3人は集団にしっかり入って、15キロでは尾崎が先頭に出るシーンもあった。

しかし、後半、ペースが上がると、ずるずると後退した。そこから先頭を追い上げる場面が1度、あったが、それでもう精いっぱいだったのだろう。24キロでケニア、エチオピア勢が、5キロを16分台前半までペースを上げて、前に出ると、なすすべがなかった。

そうなる以前にポジションを下げ過ぎてしまったのが問題で、あそこにいたのでは、前で起こったことに対応しようがない。

周りに順応する力足りない

残念ながら、実力者がレースをコントロールしたときに、そのコントロールされた流れに乗っていける力が足りなかった。周りに順応する力が足りないと言えばいいのかもしれない。

予想外だったのは激しい雨だけで、アフリカ勢が後半、ペースアップしたことも含めて、すべて想定内だったはず。それなのに無力だったのを見ると、レースの経験不足なのではという感じもする。いろいろなパターンのレースを経験して、起こったことに対応する力を養っていく必要があるのかもしれない。

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