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日本サッカー世界への挑戦(五輪編)

全員守備…なでしこらしさ100%で4強
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/8/4 11:45
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「日本は素晴らしいパスを持っているのに、きょうはプレーしていなかった。日本の勝利は祝福したいが、きょうの日本が勝利に値したとは思わない。きょうのようなプレーでは、優勝は無理だろう」

試合後、混乱ぎみのブラジル・バルセロス監督はこんなことを語った。それほど形勢は一方的だった。

前半、先制ゴールを決め喜ぶ大儀見=写真 小川望

前半、先制ゴールを決め喜ぶ大儀見=写真 小川望

■立ち上がり、ブラジルが猛攻

試合は長い時間、日本陣で展開された。なでしこジャパンがボールを奪い、なんとかビルドアップして攻撃を仕掛けようとするが、ブラジルが激しく体を寄せるのに耐えきれず、ブラジル陣に入らないうちに奪われるという時間が続いた。

立ち上がりわずか30秒で相手のクリアをペナルティーエリア内で拾ったFW大野忍(INAC神戸)が思い切りシュート、ブラジルGKがかろうじて防ぐといった場面があった。

だが、その後はブラジルの猛攻にさらされた。前半8分から21分の間にブラジルのCKが7本もあったという数字だけでも、試合状況は分かるだろう。

宮間のプレーきっかけに流れが変わる

流れを変えたのは前半18分のMF宮間あや(岡山湯郷)のドリブルをきっかけとしたプレーだった(FW大儀見優季=ポツダム、MF沢穂希を経由してDF近賀ゆかり=ともにINAC神戸=が抜け出したが、シュートには至らず)。

そして前半23分には、沢からMF川澄奈穂美(INAC神戸)にスルーパスが通り、左のゴールライン沿いまで侵入した川澄が大儀見にパス、こぼれを大野がシュートするという形があった。

ブラジルの守備陣は大柄な選手を並べているものの技術は低く、なでしこの選手がプレスをかけるとただタッチラインにけり出すか、慌ててパスをミスした。それを次々と拾い、なでしこジャパンがブラジルのゴールに襲いかかったのだ。

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