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解説者の目(高橋繁浩)

北島くじいた世界新、高速水着なしでなぜ記録

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2012/8/2 15:49
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男子200メートル平泳ぎで4位に沈んだ北島康介だが、同じくメダルに届かなかった100メートルとは内容が一変していた。いつものようにレースを支配しようとした北島。彼なりの意地をみせられたレースだった。

男子200メートル平泳ぎでもメダルに届かなかった北島=共同

男子200メートル平泳ぎでもメダルに届かなかった北島=共同

先制攻撃加え、戦意くじく作戦

100メートルに続き、同一種目では競泳で初となる3大会連続金メダルへの挑戦は不発に終わった。世界新記録をマークしたジュルタ(ハンガリー)、地元の大声援をバックに力泳したジェーミソン(英国)、同僚の立石諒に後れをとって4位。

最後は失速したが、スタートから飛び出し、100メートルまでトップの座を守った。先制攻撃を加え、ライバルにプレッシャーをかけ、戦意をくじくのが強いときの北島だ。

がむしゃらに飛ばした100メートルは、金メダルにこだわったがゆえの、いちかばちかの無謀な戦法であった。しかし、200メートルでの先行は意味合いが違って、北島がいつもの北島であろうとしたがゆえだった。

原点返り、自分のスタイル貫く

とにかく原点に返り、自分のスタイルを貫こうという意志。そこに北島のプライドがあった。

泳ぎ自体も100メートルとはうって変わって、本来の伸びやかで大きなストロークがよみがえった。

レース直後に「自分のレースをしたので悔いはない」と話したように、自分の戦い方を取り戻すことが、最後の個人種目となる200メートルにあたっての決意だったようだ。そして本来の姿に戻った北島が、決して意識したわけではないだろうが、立石の力を引き出していくことになる。

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