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解説者の目(池田浩美)

なでしこ、決勝トーナメントへの収穫と課題

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2012/8/1 12:30
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いろいろな意味で難しい試合だったといえるのではないか。31日に行われたサッカー女子1次リーグの最終戦で、日本女子(なでしこジャパン)は南アフリカと0-0で引き分けた。この試合は佐々木監督も頭を悩ませ、出場した選手たちも戸惑いながらのプレーだったに違いない。

南アフリカと引き分け、サポーターにあいさつする日本イレブン=共同

南アフリカと引き分け、サポーターにあいさつする日本イレブン=共同

■難しかった南ア戦の位置づけ

佐々木監督は試合後の記者会見で、「次の準備を考え、後半の途中から引き分けを狙った」という趣旨のことを話したという。

その理由は対戦相手というより、移動を考えてのこと。1位になればグラスゴーに移動しなければならないが、2位ならば南ア戦と同じカーディフで決勝トーナメントの最初の試合(相手はブラジルに決定)を戦える。やはり移動をしなくていいというのは大きなメリットだ。

すでに決勝トーナメント進出を決めた後の南ア戦をどう位置づけて戦うかを、佐々木監督も思い巡らせたと思うが、「メダルへの道」を見据えて「引き分け狙い」を決断したのだと思う。

控え選手にはアピールの場だったが

五輪は中2日での厳しいスケジュールで試合が進行していく。主力を休ませるため、南ア戦ではこれまでの2戦から7人もの先発が入れ替わった。

控え選手にとっては、アピールの場だったかもしれないが、これだけメンバーが入れ替わってしまうと難しい。レギュラークラスに控え選手が1人、2人まじるだけなら、その持ち味が引き出される。しかし、一気に7人もの控えが加わってしまうと、やはり微妙に呼吸がずれてしまう。実際のところ、南ア戦で先発したこのイレブンで、合わせたことはほとんどなかったのではないか。

しかも、監督の「引き分け狙い」という雰囲気は、正式に伝えられる前から選手たちもなんとなく分かるもの。普段とは違うメンバーだったことに加え、そうした事情もあって、試合全般にわたってプレーが停滞した感じになってしまったのだろう。

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