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解説者の目(塚原直也)

体操日本、金に届かず そろわなかったスペシャリスト

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2012/7/31 11:20
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体操の男子団体総合決勝で、日本は2大会連続の銀メダルに終わった。前回の北京大会では3位に3点以上の差をつけた"余裕の銀"だったが、今回は得点を巡って一度は最終順位が4位と表示されるなどヒヤヒヤの2位。日本はミスやアクシデントが目に付き、2大会ぶりの金メダルはならなかった。

最終演技のあん馬の降り技でバランスを崩す内村=写真 佐光恭明

最終演技のあん馬の降り技でバランスを崩す内村=写真 佐光恭明

最終種目のあん馬、内村の降り技を巡り

日本の最終種目だったあん馬の最後の演技者、エース・内村航平(コナミ)の得点が訂正されるという五輪では異例の展開だった。ポイントは最後の降り技の評価。内村は倒立のバランスを崩しながら着地したが、これが技と認められるかどうかだった。

当初はこれが技とは認められず13.466点と表示され、日本は4位と発表された。だが、日本サイドはこれは技であり、得点が加算されるべきだと抗議した。かなり着地の体勢が乱れていたとはいえ、倒立は一瞬でも支持があれば一般的には認定される。

日本の抗議は当然ともいえ、審判団は審議の末に内村の技の難度を示すDスコア(演技価値点)の採点を見直して得点を14.166点にアップした。最初の採点は辛口すぎ、得点の見直しは妥当だろう。日本は銀メダルを獲得できてよかったと思う。

種目別のスペシャリストがそろっていた中国

2連覇を果たした中国は北京大会と変わらぬ強さを見せつけた。世界選手権5連覇中の強豪国ながら、予選では日本の5位をも下回るまさかの6位。それでも、決勝ではしっかりと立て直してきたのはさすがだった。

本当に全員が安定した演技で、高い演技価値点を稼ぐ種目別のスペシャリストが中国にはそろっていた。その差が一番大きかったように思う。

一方の日本はというと、いつもと違ってミスが目立った。山室光史(コナミ)は跳馬の着地に失敗して負傷し、予定していたあん馬の演技ができなかった。主将の田中和仁(徳洲会)は床で手をついてしまい、代役で出場したあん馬では予選に続いて落下した。

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