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日本サッカー世界への挑戦(五輪編)

なでしこ、ドローの中でもあった「収穫」
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/7/29 7:00
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試合が始まって2分半を経過したころ、スタンドの一角から「ニッポン!」のコールと、三拍子の拍手がわき上がった。それは瞬く間にスタンド一面に広がり、大きな声援となった。日本から遠く離れたコベントリーのスタジアムがまるで「ホーム」のようになり、非常に感動的なシーンだった。

もちろん、それは選手たちにも伝わった。緊張ぎみに試合をスタートしたなでしこジャパン(日本女子代表)だったが、このコールをきっかけに動きがスムーズになったのだ。

後半、シュートを放つ沢(右)=共同

後半、シュートを放つ沢(右)=共同

後半、攻撃のスピードアップ

28日行われた女子サッカーの第2戦、FIFAランキングで3位の日本と4位のスウェーデンの対戦は、前半は互いに決定的なチャンスをつくれず静かな展開だった。

しかし後半になると一転してオープンな攻め合いに。どちらが1点を取ってもおかしくない状況だったが、結局0-0で引き分けた。

後半に試合が急変したのは、日本がスピードを上げたためだ。

後半4分、左サイドでMF川澄奈穂美とFW大野忍(ともにINAC神戸)がヒールキックを織り交ぜる見事なコンビネーションプレーで突破、ペナルティーエリア左に侵入した大野から中央に低いボールが送られると、中盤からダッシュしてきたMF沢穂希(INAC神戸)がワンタッチでシュートを放った。

ボールは相手GKの正面をついたが、スタンドから「Lovely!(美しい!)」という感嘆の声が上がるほど見事な攻撃だった。

■初戦よりプレー内容は向上

このプレーをきっかけに日本は攻撃のスピードを上げた。そしてスウェーデンは必死に守り、カウンターを繰り出した。お互いが持ち味を出し合って攻め合う展開になった。

試合は引き分けに終わったが、なでしこジャパン全体としては、初戦のカナダ戦よりプレー内容は向上していた。

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