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日本サッカー世界への挑戦(五輪編)

日本、スペイン戦は奇跡でなく「必然の勝利」
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/7/27 7:08
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「奇跡と言っていいのでしょうか、それとも必然の勝利ですか」

記者のこんな質問に、主将の吉田麻也(VVVフェンロ)は笑いながら応えた。

スペイン戦の前半、ゴールを決める大津=写真 佐光恭明

スペイン戦の前半、ゴールを決める大津=写真 佐光恭明

「僕らからすれば『必然』と言いたいけれど、それはメディアの皆さんが書くことでしょう。『グラスゴーの奇跡』ですか?」

「奇跡」ではない。日本は勝つべくしてスペインに勝った。

8年ぶりの五輪での白星

ロンドン・オリンピックの男子サッカーで関塚隆監督率いるU―23(23歳以下)日本代表は26日、グラスゴーでスペインと対戦し、前半34分のFW大津祐樹(ボルシアMG)のゴールで1-0の勝利を飾った。オリンピックでの勝利は2004年アテネ大会第3戦のガーナ戦(1―0)以来のことだ。

相手は昨年U―21欧州選手権を制覇し、今大会でも優勝候補の一角に挙げられているスペイン。バルセロナ、チェルシーなど欧州の強豪クラブに所属する選手がずらりと並んでおり、日本は劣勢を予想された。

立ち上がりは苦しかった。スペインのプレーのテンポについていけず、振り回される時間が続いた。しかし10分を過ぎるとそれにも慣れ、以後は関塚監督のプランどおりの試合になった。

果敢にプレス

日本は前線の選手たちが相手ボールに果敢にプレスをかけ、スペインが余裕をもってボールを回すのを妨げた。そこで取り切れなくても、スペインといえどもパスが限定され、不正確になる。そのため、DFの選手たちが体を寄せて奪うことができた。

そしてときに前線のプレスがうまくはまると、日本はFW永井謙佑(名古屋)のスピードを生かしてチャンスをつくった。

スペインはさすがにうまく、なかなかボールが奪えなかったが、プレーに変化が乏しく、動いた先へのパスでなく、足元へのつなぎが多いため、日本は時間がたつほどに安定したプレーができるようになった。

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