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マンUのファーガソン監督はなぜ嘘をついたか
サッカージャーナリスト 原田公樹

(4/4ページ)
2012/7/20 7:00
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ところが痛みが消えなかったため、ロンドンの専門医に見てもらったところ、右足の第2中足骨(人さし指)のじん帯が付随する部分が剥離骨折していることが判明。すぐに骨折した部分にワイヤを通してビスで留める手術を受けた。

李忠成(右)と握手をするサウサンプトンのアドキンス監督

李忠成(右)と握手をするサウサンプトンのアドキンス監督

「察してくれよ」のウインク?

この部位は血行が悪いため、骨が癒合するのに時間がかかる。そのため復帰まで4~6カ月という重傷だった。

しかし、アドキンス監督は記者会見で病名は「じん帯損傷」と発表。「骨折ではないのか?」と問い詰めても、頑として認めない。記事を書くうえで「じん帯損傷」と「骨折」では大きく異なる。

事実関係を確認しようと、記者たちも必死だ。繰り返し詰問した結果、アドキンス監督は「じん帯と指の骨はくっついている可能性もある」とウインクしたのだ。

最初の診断で「骨折」を見逃したチームドクターをかばおうとしたのではないか、と思っている。フィジカル・トレーナー出身のアドキンス監督らしい心遣いだ。

あのウインクは「もうこの辺で察してくれよ」という合図だったのだろう。

どこに嘘が隠されているのか探るのも楽しみ

嘘をつくのは何もプレミアリーグの指揮官だけではない。各国のトップリーグのクラブの監督たちもしかり。サッカーの監督たちは世界で唯一、嘘をついても許される職業なのではないだろうか。

だから、その発言のどこに嘘が隠されているのか。監督たちの言葉の真意や裏側をさぐりながら真実を探り当てるのは、欧州サッカーを楽しむ方法の一つなのである。

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