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マンUのファーガソン監督はなぜ嘘をついたか
サッカージャーナリスト 原田公樹

(2/4ページ)
2012/7/20 7:00
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とはいえ、ファーガソン監督が嘘をつくのは、これが最初ではない。これまで何度も英国メディアをはじめ、日常的にマンUを取材している英国在住の外国メディアの記者たちは、だまされ続けてきた。

08年のCL決勝のときも

例えば2008年の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝、チェルシー戦の前日会見で、ファーガソン監督は「朴智星はプレーする」と宣言した。だが、実際にはベンチ入りすらしなかった。

また前日記者会見で唯一出席した選手が、試合ではベンチ入りしなかったことは1度や2度ではない。だから英国メディアさえ、マンUの先発予想はなかなか当たらない。

そうかといってダーバンでの試合後の会見で、「昨日、あなたはシンジを先発させると言ったじゃないか」と詰問する記者はいない。

そんな質問をしたら、ファーガソン監督の"瞬間湯沸かし器"のスイッチが入るのは目に見えている。最終的に先発を決めるのは指揮官の権限だ。だから監督を尊重し、細かいことは追及しない、という不文律が成り立っている。

アーセナルのベンゲル監督も

こうした嘘をつくのは、なにもファーガソン監督の「専売特許」ではない。FW宮市亮が所属するアーセナルのアーセン・ベンゲル監督も平然と嘘をつく。

例えば昨季の冬の移籍市場で宮市がボルトンへ期限付き移籍したときのことだ。1月に入って、宮市の去就が注目されるなか、ベンゲル監督は一貫して、他クラブへ期限付き移籍する可能性を否定した。

1月27日の記者会見でもベンゲル監督は「現時点ではない」と残留の可能性が高いことを示していた。「結論は週明けに出す」と一応、移籍市場が閉まる1月31日に最終判断すると含みを残したが、限りなく「リョウは留まるよ」と言下に記者ににおわせたのだ。

少なくとも、私を含め、その場にいた複数の記者はそう感じた。

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