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復権への道

男子体操団体 打倒中国、ノーミスで内村勝負

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2012/7/17 19:00
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「団体の金メダルしか考えていない」。体操男子の内村航平(コナミ)はロンドンへの思いをそう言い切る。構図は北京五輪覇者、中国との一騎打ち。道のりはなだらかではない。相手が「万里の長城」のごとく、日本の行く先にそびえ立つ。

日本は金メダルから遠のいている(08年の北京五輪)

日本は金メダルから遠のいている(08年の北京五輪)

2011年の世界選手権(東京)。2位日本と中国の差は2.068点だった。最終種目まで両者は競ったが、日本は鉄棒で2人が落下しマイナス2点強。土壇場でミスが出ての自滅だった。

ロンドンでの逆転シナリオは明確だ。「最後の鉄棒で内村勝負」と立花泰則監督。予選を2位以内で通過すれば決勝は床から始まり、鉄棒が最終種目になる。そこまでをいかにつなぐか。

「悔しさを思い出すため」世界選手権の銀メダルを携帯電話の待ち受け画面にしている内村は「今回は僕が引っ張る。嫌がる選手がいても僕がやらせる」。

自身の演技だけでなく、仲間を鼓舞する役回りも請け負うという大車輪の覚悟だ。

体操は決まった構成をどう完成度高くこなすかという自己完結色の強い競技だが、団体に限っては「ムードづくりが肝」と塚原光男・日本体操協会副会長。

「昨年(世界選手権)はチームの気持ちが一つではなかった」という悔いが内村にはある。日ごろ、個人で競っている者たちが、世界大会の団体戦のときだけ同じ意識を共有することの難しさ。団体戦は、各種目の選手起用などに戦略があるチーム戦だ。

一見、不思議なデータがある。04年アテネ五輪の後、団体ではトップをひた走る中国だが、個人総合となると、最近は上位にすら名前が出てこない。

10年世界選手権の最高が呂博の6位。11年大会にいたっては滕海浜の18位だった。

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