2019年2月24日(日)

選手も困惑…アジアに存在する2つのゴルフツアー
日本ゴルフツアー機構(JGTO)専務理事 山中博史

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2012/7/25 7:00
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山中博史JGTO専務理事

山中博史JGTO専務理事

膨大な人口を抱えるアジアでは、経済発展に伴って今後ますますゴルフが盛んになると見られています。世界のゴルフ関係者もアジアに注目していますが、現在アジアでは「アジアン・ツアー」と「ワンアジア」という2つのツアーが存在しています。今回は、この「ちょっとわかりにくいツアーの構造」についてお話ししましょう。

先に発足したアジアン・ツアー

アジアにおけるゴルフツアーの先駆けは、古いファンなら覚えていると思いますが、1950年代ごろからアジア地域を回る「アジアサーキット(極東サーキットとも呼ばれていました)」でした。

日本のシーズン前にフィリピン、シンガポール、マレーシア、インド、台湾、韓国などを回り、最終戦を日本で開催。その最終戦が日本ツアー開幕戦になっていたのです。当時は、日本からも多くのトッププロが参戦し、日本人優勝者もたくさん輩出しました。

このアジアサーキットを統括していたのがAPGC(アジア太平洋ゴルフ連盟)で、そのメンバーは各国のゴルフ協会でした。

JGTOがワンアジアと共催したインドネシアオープンには藤田寛之ら日本人選手も多数参加した=JGTO提供

JGTOがワンアジアと共催したインドネシアオープンには藤田寛之ら日本人選手も多数参加した=JGTO提供

なぜかというと、アジアサーキットの試合のほとんどが、各国のナショナルオープン(プロ・アマを問わず、その国のゴルファーナンバーワンを決める公式戦)だったためです。

欧米選手の参加が増え……

ちなみに最終戦として開催されていたダンロップオープン(96年からはキリンオープン)の主催者はJGA(日本ゴルフ協会)でした。

ところが、アジアサーキットが盛んになるにつれて、欧米選手の参加が増えてきます。母国での出場権がないため海外に活躍の場所を求める、いわゆる"渡り鳥"といわれる選手たちです。

こうなると、APGCで「自分たちのナショナルオープンに自国選手(特にプロゴルファー)が出られなくなる」という不満が高まりました。

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