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主役をつかめ

風を読み駆け引き自在 セーリング 近藤・田畑組

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2012/7/25 7:00
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動力を持たない全長470センチメートルのヨットを、風の力と乗員2人の判断力だけで走らせる。このセーリング470級で近藤愛(31、アビーム)と田畑和歌子(28、同)のペアは目下、世界ランキング1位にいる。「現実的に五輪のメダルを狙える」。周囲も本人たちもその思いを強くしている。

女子470級で近藤(左)と田畑組は世界ランク1位=共同

女子470級で近藤(左)と田畑組は世界ランク1位=共同

洋上のブイを決められたルートで通過し、順位を競う。風に向かって進むにはジグザグの針路を取り、風をうまく逃がさねばならない。

かじを操るスキッパー、近藤の腕の見せどころだ。風をつかみ、位置取りをめぐって他の艇と駆け引きをしつつ最適なコースを選ぶ。

「彼女は艇をスピードに乗せられる。センスがあるとしか表現しようがない」と中村健次・代表コーチは語る。

風を受ければ帆はたわみ、艇が傾く。そこでクルーの田畑がふなべりに足をかけて海面へ身を投げ出し、艇を真っすぐに起こす。いわばおもりの役目。

「安心してかじを任せられる」と田畑が言えば、近藤は相棒について「私にはないものを備えている。私は意見を言わない方だけど、彼女は声も大きい」と応じる。

控えめだがストイックなスキッパーと、快活でパワフルなクルーの取り合わせ。状況判断が命運を握るこの競技は意見のぶつかり合いならしょっちゅうだ。

「でも言い合ううちに擦り合わせができている」。近藤がメーンセールの操作と手元のかじ取りに注力するそばで、田畑はレース全体を見渡して情報を近藤に伝え、サポートする。役割分担は明確だ。

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