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主役をつかめ

地味さ磨く世界女王 女子レスリング 小原日登美

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2012/7/23 7:00
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「初出場」という肩書がどうもしっくりこない。ロンドン五輪のレスリング女子48キロ級代表、小原日登美(31、自衛隊)が旧姓の坂本として世界ブランドになったのは、今から10年以上前のことだ。世界選手権を制すること8度。ただ、五輪ではこれまで、出番が回ってこなかった。

妹とともに五輪の舞台をめざしてきた

栄和人・日本代表監督が中京女子大(現・至学館大)を指導して最初に生まれた世界女王。ロンドンで五輪3連覇を狙う吉田沙保里も伊調馨も、小原を追って成長した。

2人との違いは、主戦場だった51キロ級が五輪種目でなかったこと。体重を増やすか、減らすかしかなかった。

最初から軽い方を選択すればよかったのかもしれない。小原自身も迷ったが、当時の48キロ級は妹の坂本真喜子のフィールドだった。

2004年アテネ、08年北京の代表争いで小原が選んだのは1つ上の55キロ級。同級最強を誇る吉田の壁を崩すことはできなかった。

敗れた小原は2度とも引退している。北京挑戦後は日本代表女子コーチに就き、真喜子に夢を託した。三たびマットに戻ったのは、10年春に体力の限界を感じて現役を退いた真喜子から「日登美が五輪を目指したら?」と水を向けられたから。

伊調千春(アテネ、北京とも銀メダル)に阻まれ、やはり五輪に出られなかった妹からの、夢の委託と受け取った。

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