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主役をつかめ

高さなら負けない トランポリン 伊藤正樹

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2012/7/18 12:00
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ロンドン五輪で狙っているのは「よりいい色のメダル」だと言う。

北京五輪落選の悔しさを胸に、高さを追求してきた

北京五輪落選の悔しさを胸に、高さを追求してきた

10回連続して跳ね上がって技を競うトランポリンで、昨年の世界選手権3位の伊藤正樹(金沢学院大クラブ)の武器は世界屈指の高さ。五輪競技となった2000年シドニー大会以来、有力候補とされながらメダルに届かなかった日本勢の今回の切り札は、端正な顔立ちの23歳だ。

最高到達地点は8メートル、ビルの3階ほどに達する。ダイナミックさが売りの採点競技が昨年、ルールを改正、より高さを求めるようになった。

演技点と難度点に「跳躍時間点」が加わり、台を離れてから降りるまでの時間が得点化された。控えめに跳んで失敗を減らそうとするアベレージ戦法を抑え、ギャンブル性がより高まり、高さが得点に直結する。

伊藤にとってこれが追い風になった。トップの跳躍時間点をたたき出すことは少なくなく、最大のライバルである中国勢に対しても「高さなら負けない」という。

昨年11月の世界選手権銅メダルで五輪代表に内定してからは、持ち味をさらに磨いてきた。テーマは「後半5回の高さ」。10回の合計点で競うトランポリンでは徐々にずれが蓄積してくる後半、いい踏み込みを続けるのが難しくなる。

いかにして最後まで空中でぶれず、体を支配し続けるか。自転車をこぐなど、下半身と体幹のトレーニングに励んだ。その効果あって「最近、足が太くなったと言われる」。

意外にも、実は高所恐怖症で、観覧車などは苦手。トランポリンでは高く跳べば、台からはみ出して演技打ち切りとなるリスクも高まる。失敗して頭を抱える選手がしょっちゅう出る切なさも、この競技の醍醐味の一つ。肉体の強化と高い技術でその危険性を小さくする。

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