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五輪サッカー、メンバー発表から浮かぶもの
サッカージャーナリスト 大住良之

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2012/7/4 7:00
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ロンドン・オリンピックのサッカー競技がいよいよ25日に始まる。その男女代表チームのメンバーを2日、日本サッカー協会が発表した。男女とも18人。さらに男女とも4人ずつのバックアップメンバーも選ばれ、大会中もチームに帯同することになる。

「23人」、少なくとも「21人」が必要な大会だが…

オリンピックのサッカーは、男子が16チーム、女子が12チームが出場して行われる。決勝あるいは3位決定戦まで進むと、男女ともグループステージ3試合、準々決勝以降のノックアウトステージも3試合、計6試合を16あるいは17日間という短期間のうちにこなさなければならない。

この大会を18人の選手でこなせというのは、非常に無理がある。選手たちが力を出し尽くせるきちんとしたトーナメントにするためには、理想をいえば男子ワールドカップのように23人(GK3人、フィールドプレーヤー20人=各ポジションに2人)、少なくとも女子ワールドカップのように21人(GK3人、フィールドプレーヤー18人)が必要だろう。

U-23五輪代表
GK権田 修一FC東京
安藤 駿介川崎
DF 徳永 悠平☆FC東京
吉田 麻也☆VVVフェンロ
山村 和也鹿島
鈴木 大輔新潟
酒井 宏樹ハノーバー
酒井 高徳シュツットガルト
MF 清武 弘嗣ニュルンベルク
村松 大輔清水
東 慶悟大宮
山口 蛍C大阪
扇原 貴宏C大阪
宇佐美 貴史ホッフェンハイム
FW永井 謙佑名古屋
大津 祐樹ボルシアMG
斎藤 学 横浜M
杉本 健勇東京V

<バックアップメンバー>GK林彰洋(清水)☆、DF大岩一貴(千葉)、MF米本拓司(FC東京)、FW 山崎亮平(磐田)
(☆はオーバーエージ)

「プレーヤーズ・ファースト」にはほど遠い

18人という少人数になったのは、巨大化する一方だったオリンピックの規模を抑えようという国際オリンピック委員会(IOC)の方針によるもの。

だが、サッカーの理念のひとつである「プレーヤーズ・ファースト(競技者第一)」からはほど遠く、選手に無理を強い、負傷や故障の危機にさらさせる危険性をはらんでいる。

4人の「バックアップ」をチームに帯同させ、けが人が出た場合にはすぐに登録変更ができるが、バックアップ選手にかかる費用(航空運賃、食費、宿泊費など)はすべてその国のサッカー協会あるいはオリンピック委員会がもつことになっている。

このため、出場全チームがバックアップを帯同できるわけではないだろう。国際サッカー連盟(FIFA)は何らかの改善策を練り、IOCにぶつけていかなければならない。

とはいえ、目の前に迫った大会の規約を変えることはできない。

男子U-23日本代表の関塚隆監督も、日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督も、複数のポジションをこなせる選手を重視し、いろいろな状況を想定してメンバーを選んだはずだ。

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