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なでしこ、敗戦でつかんだ五輪への手応え
サッカージャーナリスト 原田公樹

(2/5ページ)
2012/6/22 7:00
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佐々木監督は選手を入れ替え、フォーメーションを変えようとしたが機能しない。FW永里優季(ポツダム)がゴールを決めて一矢むくいたが、1-4で大敗した。4失点したのは、北京五輪で米国に2-4で敗れて以来の屈辱だ。完全に裏をかかれてしまった。

「想定内だった」というが…

試合後、なでしこの選手たちは「米国の戦い方は想定内だった」と口をそろえたが、本当にそうならば対処できたはずだ。頭で想像できても、具体的にその対策を準備していなかったのだろう。

敗因は世界王者としての「慢心」にあるのではないか。3月にポルトガルで行われたアルガルベ・カップでは米国に1-0で勝利し、4月にも仙台で1-1で引き分けている。

さらに、なでしこの選手たちは、今大会で戦う2日前にスウェーデン戦の前半をスタンドから観戦したが、実際に相まみえた米国はどれとも似つかぬ、別物だった。

90分間にわたって激しく、五分五分のボールはほとんど奪った。守備は非常にコンパクトで、頻繁にサイドから仕掛けて超攻撃的だったのだ。

パニック状態のまま流れを引き戻せず

日本にとっての大問題は、2失点したあとでも目が覚めず、パニック状態のまま、後半も流れを引き戻せず終わった点だろう。こんな情けないなでしこは、久しぶりに見た。

試合後、米国のスンダーゲ監督に「おめでとう。本当に今日の米国は素晴らしかった。その秘密は何?」と聞いてみた。誇らしそうに「私たちには、いい選手がいたから勝てた。監督として、少し気が楽になった。五輪を前にとてもいい経験になった」と語っていた。

W杯の決勝で日本に延長PK戦とはいえ、初めて敗北。おそらく五輪の準決勝か、決勝で当たるだろう日本に対して選手が持っていた精神面のネガティブなイメージを払拭できたことを、素直に「いい経験になった」と喜んだのだ。

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