トップ > 特集 > アーカイブ > 記事

窮電社会 長い夏が来る
写真は語る

(2/3ページ)
2012/6/18 3:30
共有
印刷
その他

LNGタンクの上から望む中部電力川越火力発電所。総出力480.2万キロワットで、国内2位の発電量を誇る(三重県川越町)

LNGタンクの上から望む中部電力川越火力発電所。総出力480.2万キロワットで、国内2位の発電量を誇る(三重県川越町)

約1300度の燃焼ガスが回すタービンが低い振動音を生む。稼働中の3号系列の建屋の片隅では、部品を分解しての点検作業を進めている。電力需要ピーク時のフル稼働に備える

約1300度の燃焼ガスが回すタービンが低い振動音を生む。稼働中の3号系列の建屋の片隅では、部品を分解しての点検作業を進めている。電力需要ピーク時のフル稼働に備える

蒸気タービンに異常がないか、超音波で内部の見えない傷などを調べる器具(超音波探傷器)の数値に目を凝らす(右)。空気圧縮機のブレード

蒸気タービンに異常がないか、超音波で内部の見えない傷などを調べる器具(超音波探傷器)の数値に目を凝らす(右)。空気圧縮機のブレード

送電線のネットワークは全国につながっている。中部電力は今夏、午後1時から4時のピーク時間帯で、関西電力と九州電力に計約100万キロワットの電力融通を行う計画

送電線のネットワークは全国につながっている。中部電力は今夏、午後1時から4時のピーク時間帯で、関西電力と九州電力に計約100万キロワットの電力融通を行う計画

降りしきる雨で視界が悪い中、トリニダード・トバゴからLNGを積んでやってきたタンカー。今回が初めての取引となるスポット調達だ

降りしきる雨で視界が悪い中、トリニダード・トバゴからLNGを積んでやってきたタンカー。今回が初めての取引となるスポット調達だ

桟橋の巨大なアームで船上配管と陸上配管をつなぎ(左)、パイプラインを通してLNGをタンクに荷揚げする

桟橋の巨大なアームで船上配管と陸上配管をつなぎ(左)、パイプラインを通してLNGをタンクに荷揚げする

LNGは極低温のため、断熱材が薄い船上配管の継ぎ目部分を白く厚い霜が覆う(左)。2号機のボイラー内に噴出されたLNGの燃料ガスが、火炎となり渦を巻く

LNGは極低温のため、断熱材が薄い船上配管の継ぎ目部分を白く厚い霜が覆う(左)。2号機のボイラー内に噴出されたLNGの燃料ガスが、火炎となり渦を巻く

「3・2・1」。カウントダウンに続き職員がパソコンのマウスをクリック。「10メガ(メガは100万)ワット」の表示が出ると歓声と拍手がわき起こった。中部電力が新潟県上越市に建設中の上越火力発電所。5月22日に1-2号機が試験運転を始めた。先行する1-1号機は7月上旬に営業運転に入る。電力需要のピークには間に合いそうだ。
 出力が480・2万キロワットと国内2位の川越火力発電所(三重県川越町)では、点検作業の追い込みに入っている。タービンの回転音が響く建屋で、作業員が超音波で傷を調べる機器の表示を真剣な表情で見つめる。2010年並みの猛暑を想定すると、中部電力の今夏の供給余力(予備率)は5・2%。適正とされる8~10%を下回る。故障は許されない。
 中部電力は浜岡原発が停止中だが、発電量の88%(2011年度実績)を火力が占めるので影響は比較的小さい。昨年12月~今年3月に続き、今夏も関西電力と九州電力に電力を融通する計画だ。燃料の液化天然ガス(LNG)の調達も急ぐ。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
共有
印刷
その他

電子版トップ

電子版トップ特集トップ