2018年11月15日(木)

アタッキング・フットボール(西野朗)

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サッカー監督として…夢の続きを追う

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2012/6/10 7:00
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5月26日のJリーグ第13節鹿島戦からヴィッセル神戸で監督業を再開した。昨年末にG大阪を辞して以来の監督復帰となったが、現場の充実感はやはり何ものにも代え難いものがある。監督をするとなると、全神経をそこにフォーカスさせなければならない。縁あって始めたこのコラムも、私をとらえてはなさない監督業の魅力について語って、今回で終えたいと思う。

私に強烈なインパクトを与えたニカ

私は20年を超えるコーチ業の大半を監督として生きてきた。アシスタントコーチとして人の下に付いた経験は2人しかいない。日本ユース代表(現在の20歳以下代表)の監督だった永井良和さんと柏レイソルの監督だったブラジル人のニカノールである(以下、親しみを込めてニカと呼ばせてもらう)。

永井さんの下にいたのは1カ月ほどで、すぐにコーチからユース代表の監督になった。ニカの下にいたのも1997年の1年だけで、翌年から柏の監督になった。

つまり、私には監督の何たるかについて誰かに手取り足取り教えられた経験は、ほとんどないわけである。

しかし、たった1年ではあったけれど、ニカが私に与えたインパクトは強烈だった。彼と一緒に仕事をすることで、プロのコーチの世界には「指導者とはいえないのかもしれないが、監督ではある」というタイプがいることに気づかされたのだ。

■「監督」と「指導者」の違い

監督、指導者、どこがどう違うのか。

ニカの仕事の比重を「監督」と「指導」に分けた場合、明らかに監督の方に重きが置かれていた。練習グラウンドで選手を「ああしろ」「こうしろ」と動かしたり、「君はここをこうすればもっとうまくなる」というような指導を事細かにすることはあまりなかった。

グラウンドでのそういう細かい指導はアシスタントコーチの私とフィジカルコーチのブローロに任せ、自分は後見役といった態度を取っていた。

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