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DeNA中畑監督、「熱いぜ野球」不発も挫けず
スポーツライター 浜田昭八

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2012/5/6 7:00
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中畑清といえば「絶好調」。この威勢のいいセリフを口にして、明るく前向きに野球人生を送ってきた。だが昨秋、DeNA監督に就任してからはこれを封印した。

「絶好調は選手が言うことであって、監督が口にしてもどうにもならない」

監督自らムード盛り上げ

まだレギュラーでなかった巨人の現役時代。コーチに「監督から調子を聞かれたら、絶好調と答えろ」と教えられた。気持ちが前向きの選手でないと監督は使いづらい。ハッタリでもいいからオレを使えという姿勢を示すべきと、選手のしりをたたいた。

覚悟はしていたが、4年連続最下位、それもすべて勝率3割台の弱小チームを率いるのは容易ではなかった。選手には好人物が多く、競争を勝ち抜く覇気を欠いている。長い間にしみついた負け犬根性の一掃から取りかかった。

監督自ら、マスコミ、ファンにサービスすることでチームの雰囲気を明るくした。選手も注目されると悪い気はしない。練習にも張り合いが出てくる。ラミレス、森本稀哲ら陽気な選手が監督の意図をくんでムードを盛り上げた。

戦力不足はいかんともしがたく

ムードは好転したが、戦力不足はいかんともしがたい状態。投手陣は先発のコマが足りないし、救援陣では抑えの山口俊が不安定だ。実績のある移籍組の藤井秀悟(前巨人)と林昌範(前日本ハム)も今のところ、戦力になっていない。

若手では育成出身の3年目、20歳の国吉佑樹に大きな期待をかけた。だが、バックの援護が得られず、なかなか波に乗れない。ベテランの三浦大輔が健闘しているが、援護が乏しいと、いつ息切れするか分からない。

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