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チェルシーが欧州CL決勝へ向け唱える「合言葉」
サッカージャーナリスト 原田公樹

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2012/4/27 7:00
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なかなかUEFA(欧州サッカー連盟)も粋な計らいをするものである。5月19日にドイツ・ミュンヘンで行われる欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝で、たとえチェルシー(イングランド)が初優勝を飾ったとしても、規定では表彰式で主将のDFジョン・テリーがトロフィーの「持ち上げ役」を務められないことになっていた。だが、これを「許可する」と発表したのだ。

テリー、決勝は出場停止で…

サッカーの世界では主要大会の優勝セレモニーで、優勝チームの主将がトロフィーを受け取り、最初に高く掲げる"特権"を有する。とくにルールがあるわけではないが、慣例的にそう決まっている。

しかし、テリーは準決勝第2戦のバルセロナ(スペイン)戦で、FWサンチェスに背後からひざ蹴りを食らわせ、一発レッドカードで退場。決勝は出場停止になるため、現行のUEFAルールでは表彰式に参加はできないことになっていた。

さらにテリーは試合前に控え室へ入室することは許されるが、試合中はベンチ入りするチームメートとともにダッグアウトから観戦することもできないはずだった。

だが、副将のMFランパードが「JT(テリーの愛称)が決勝にいないことはとても残念だ。このクラブの中心に彼はいて、とても大きな存在なんだ。優勝トロフィーの持ち上げ役にふさわしい」とUEFAに特例措置を求めた。一方的な正当性を主張し、縦のものを横にしようとする、いかにも英国人らしいネゴシエーションである。

テリーがダメなら、ランパード自身か、第3キャプテンのGKチェフでいい……という話ではない、というのだ。

UEFAが「特例」認める

この声にUEFAが即座に反応し、「特例」を認めたのである。

1999年の欧州CL決勝で、マンチェスター・ユナイテッド(マンU、イングランド)がバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2-1で劇的勝利を飾って優勝した。このとき主将だったMFロイ・キーンは、出場停止でこの決勝を欠場したため、代役として、GKピーター・シュマイケルが、トロフィーを持ち上げた。当時は誰も「ロイ・キーンにトロフィーを」とは言わなかったが、いわばUEFAは前例を覆す、"英断"を下したわけである。

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